10話.レッツゴーギルド
四葉君、無双します。
戦闘シーンについては武道も何もやったことのないマジ初心者だから、意味不明な動きしてても「異世界だから」で納得してくださいw
「あー、ここかな?ギルド。」
城壁の門から歩いて十分ほど歩いたところにある、デカい建物。ゴツイ男や女が出入りしているから確定だろう、早速入ろうか。
入ろうとしたところで思い至る、これあのイベント起こるんじゃね?異世界モノのテンプレが....
そんなくだらないことを考えながらギルドの門をくぐる。俺の目に飛び込んできたのは閑散とした様子のギルドだった。まあそうだよな、そんなうまくイベントが起きるわけないよな
「すいません、冒険者カードの発行をしてほしいのですが」
「はい、冒険者登録ですね、かしこまりました。そしたら14時から冒険者登録試験が開催されますので、その時間までこれをもってロビーでお待ちください、時間になったらアナウンスをするので裏の試験場まで来てください。」
「わかりました、ありがとうございます。」
案外簡単にできたな、あとは試験とやらを受けるだけだな、筆記試験なんかがあったら詰みだがさすがに実技試験だけだろ、それなら余裕だな。時間になるまで適当に時間をつぶそうか、なんて考えていたら後ろから声が聞こえてきた。
「おい!お前!そんな貧弱な体で冒険者なんてできると思っているのか?!」
おっ!これはもしや、待ちに待ったあのイベントが起きようとしているのか?この世界に来てからありえないと思えることはたくさんあったが、やっぱ異世界と言ったらこのイベントがないといけないだろうとワクワクで振り返る。そこには、筋骨隆々な男が3人、にやにやしながらこっちに話しかけてきていた。笑うんじゃない、こっちも起きてほしいイベントがジャストで起きて笑いそうなんだ。
「それは俺に言っているのか?」
「当たり前だろ、吹けば飛ぶようなもやし野郎なんてお前以外どこにいるってんだよ」
「吹けば飛ぶようなもやし.....?それは............フッッッ!!」
俺は話しかけてきた筋肉野郎に向かって思いっきり息を吹きかける。それこそ吹っ飛ばすくらいの勢いで。それを受けた筋肉野郎はロビーの壁まで吹っ飛んで思いっきりぶつかった。
「お前のことか?」
手すら使わずに自分よりデカい相手を壁まで吹っ飛ばした俺に驚きを隠せない周りの人たち。これだよこれ、やっぱ異世界と言ったらこれがないと。
「おいお前!ルークに何しやがった!?」
そういってもう一人の筋肉野郎が掴みかかってきた、あの吹っ飛ばしたやつはルークって言うのか、覚えるのも面倒だから筋肉一号でいいだろ、この掴みかかってきたやつは筋肉二号だな、ボケッと見てるあいつは筋肉三号で。筋肉二号はなんかべらべらとしゃべっているけど聞く気がないからスルーしとく、一応試験前だしこれ以上問題を起こすのはよくない気がする。
だからここはきれいに対応するのが大人ってもんだ、俺の胸ぐらを掴んでいる左手を俺も外側から包むように掴む。そして右足で相手の足を刈り取るように蹴る。それと同時に掴んだ右手を思いっきり時計回りに回転!また同時に左手で相手の頬をたたく!足を蹴り、宙に浮いた相手を右手で回転させる。左手で回転をアシスト、筋肉二号はきれいに五回転ほどして地面に倒れた。いいね。体がうまく動いている、漫画のような動きが簡単にできてしまう異世界最高だな。
筋肉三号は一連の動きをボケッと見ていたが途中で正気を取り戻したのか二号が地面に倒れたのを確認すると血相を変えてこちらに襲い掛かってきた。
「てめぇ!!なにしてくれてんだ!」
殴りかかってくる三号に逆に急接近する俺。走ってくる相手の左側に位置取りをし、右足で相手の足を後ろのほうから思いっきり蹴り上げる。同時に顔面を前方向に投げるようにっていうかぶん投げる。その結果、二号は時計回りに回ったのに対して三号は後ろ回転だ。これまたきれいにいったもんだ。
こうしてテンプレイベントを難なく乗り越えて、試験へと向かうのであった。
「よーし、今から試験を始める予定だったが........三人いたはずの試験官がなぜか三人とも意識不明の重体でな、予定とは少し違うが別の試験官を用意した。」
.........え?意識不明の重体ってあいつらのことか?あの筋肉三兄弟が試験官だったのかよ。ボコボコにしちゃったじゃん、やべー。
「とりあえず予定通りに試験を開始するぞ!いきなりだが戦闘試験だ。こちらで用意した試験官、Aランク冒険者のアレクサンダーだ。彼に得意な戦い方でいい、彼に向かっていき彼から合格をもらえたら戦闘試験は終了だ。次の試験については今回の試験を突破した者にのみ教えることになっている。次のことは気にせずに全力で向かっていくとよい。けがの心配もないぞ、回復術師はギルドに常駐しているし、彼はAランク冒険者、万が一にもけがを負うことなんてないからな。」
「紹介に預かった、アレクサンダーだ。冒険者ランクはA。君たちの中から有望な冒険者が出ることを祈っているよ。」
うーん、ザ・好青年って感じの人だな、年も結構若い、二十代前半ってとこだな。整った顔立ちに金髪、優しい笑みと筋骨隆々とまではいかないがかなり鍛えられたいい体だ。Aランク冒険者がどのくらい強いのかは全く分からないが召喚されたときの自分の十分の一くらいの強さかな?
(「『鑑定解析』発動」)
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『アレクサンダー・ディストリア』
体力 1,000/1,000
魔力 800/800
攻撃力 1,200/1,200
防御力 1,000/1,000
知力 400/400
運 800/800
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スキル
『剣術スキルLv4』『攻撃力増加(中)』『速度上昇(中)』
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称号
『Aランク冒険者』
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まあ、そんなもんだよな。『鑑定解析』を使うまでもなかった感が否めないがまあ確かめとくに越したことはない、軽くいなして適当に冒険者登録しようか。
「次!ヨツバ!」
ようやっと俺の番か、試験監督に武器有無を聞かれたがどうしようか、別にどっちでもいいんだよな、俺『魔王』だし、一般人なんて小指一本で軽く消し飛ばせてしまう。手加減をすることを考慮すると素手のほうがいいのか?いや、木刀を介したほうが手加減できるだろうと思い一本の木刀を貸出場所から拝借し試験官の正面に立ち、剣を構える。
「よろしくお願いします。」
「来なさい。」
試験官は余裕な表情で剣を構えている。まあここに来ている人はこれから冒険者になろうとしようと人達だからな、初心者相手にまさか負けるとは思わないだろう。ここはあえて思いっきり。あ、もちろん加減はしてるよ?試験官の脳天に向けて木刀を振り下ろす。試験官にも反応できるようなスピードで振ったので当たり前のように試験官は受け止めようとする。木刀の性能に違いはないが木刀を持っている本人が魔力で強化すれば話は別だ。俺はそれなりの量の魔力で木刀を強化していたので試験官の構える木刀を綺麗に破壊。試験官の頭を潰すくらいの勢いでめり込んだ。
「ふぅ。なあ!もう終わりでいいですよね?俺の勝ちってことで。」
「.........................え?あっ、はい.............。」
全員放心状態になっていた。まあそれもわからなくはない。Aランク冒険者をワンパンだからな。なんの恨みもないけど試験だからね、合格しなきゃ意味がない。ぶっ倒れている試験官だがこのままにしておくのもなんかいたたまれない気がする。こんな感じになっているのは俺のせいだしね。せっかくだから治してあげようか。
(「『魔法創造』発動」)
[どのような魔法を創造しますか?]
(「回復の魔法を」)
[条件で構築中..........構築完了]
[『超再生』『自動回復』『完全修復』を習得]
いろいろゲットしちゃったよ、ラッキー♪
早速『超再生』を『付与魔法』でアレクサンダーに直接付与。これによって俺から受けたダメージを即座に完全回復。
これにて一件落着。だといいんだけどね。
今更ですがいつも見てくれてありがとうございます。閲覧数が多い日とかいいねがついてるとまじでウキウキですw簡単な感想など何でもいいのでコメントくださるとうれしいです。ぜひよろしくお願いします。




