実際に副業申請をしてみた人です。
この度はご飯いただきありがとうございます。
私は公務員ですが、印税収入が入りそうな状況となったので副業申請をしました。
結果的には許可をいただき後ろめたい思いをせずとも良くなったので、是非みなさまのなかにも職場に隠してて……とか悩んでる人がいればと思い、簡単に経過を書いておきます。
内容は当記事の執筆時点ではまだ言えませんが、公務員でも副業申請が通るんだ、と安心していただきたく、敢えて言っておきます。
たぶん私のような者でさえこんなお話をいただけるのですから、他にも公務員で稼いでる方は実はたくさんいるんだと思います。
でも、職場に言うのって恐くないですか?
私もはじめは隠せるものなら隠したいと思いました。
書いた作品がバレるのも嫌だなとも思いました。
でも、ネットで調べると無断の副業がバレて懲戒処分なんて記事も出てきますし、隠す選択をするのも勇気と精神力が必要です。
なので私は迷いに迷った結果、そもそも何も悪いことをしてないではないかと開き直り、正面突破を試みて見事に決裁権者の許可を勝ち取りました。
書いた作品もバレておりません。
終わってみれば気分も晴れやか、とてもハッピーなので、今度は少しでも同じような苦悩を抱える人のお力になれればと思った次第です。
最近は公務員の副業解禁なんて話も聞くようになりましたので、みなさまが後ろめたさを払拭し、堂々と作家活動に集中できるようになれば世界はさらに明るくなるでしょう!
さて、前置きはこれくらいにします。
まず、公務員の副業についてですが、多くの方が副業禁止というイメージを持っているかも知れません。
基本的にはそのとおりですが、一部の収入に関しては決裁権者の許可が出れば良いことになっています。
何が良くて、何が駄目なのかはネットで調べれば簡単にわかることなので省略しますが、ここは小説投稿サイトなので言うことはただ一つ!
「印税は許可される収入だった!」
ちなみに私が調べたところでは、そもそも印税は副業に当たらないというサイトと、副業だというサイトのどちらもありました。
正直、アテにならねーって思いました。
なので、ここでは私の実話だけを話します。
私は趣味で作品を書いていただけで、何も悪いことはしていないです。
営利目的でもありません。だって全部を無料で公開してますからね。
なので人事担当(初対面)の人にこんな感じで言いました。
「あの〜。私が趣味でやってた活動で印税収入が入って来ちゃうんですが、どうしましょう?」
え? って顔をされましたので、すかさず続けます。
「実は先方から大変名誉なお話をいただきまして……私はまったく営利とか考えてなかったのですが、入って来てしまうものはどうしようもなく、正直に言いに来ました」
結果的には検討して後で回答すると言われ、何日かしたあと、実務提要のような書籍の印税の項目を持ち出され、「営利企業等従事許可願」通称、副業申請をするように言われました。
さて、この営利企業等従事許可願。
従事内容とか従事期間とか相手方とかの項目を書く様式になっている。それは次のようにサラッと書いた。
従事内容:出版の承認
従事期間:なし
相手方:出版者の名前
と、こんな感じ。
で、注意すべきは公務員ならみんな知ってる次の条件。
「信用失墜行為の禁止」
「守秘義務」
「職務専念義務」
私の場合は基本的に作業は出版社がやってくれる的な内容だったので、職務専念義務を妨げることはありませんと伝えました。
なんなら、次のように笑いました。
「私の趣味として心の栄養となっている執筆活動を妨げられたら逆にストレスで病休取るかも知れません、冗談ですけど」
で、困ったのが人事からの問合せ。
信用失墜行為と守秘義務を理由にして、内容を探ってくる攻撃!
「信用していない訳ではないけれど、良からぬ内容ではありませんよね?」
これに対してまさか「ラノベです!」なんて言えない。
作家さんによってはハーレムでムフフ! なんて作品もあるでしょう。
政治や政策批判なんてもってのほか!
ただし、嘘だけはついてはイケナイ。
そんなふうに悩んでいるとさらに追い打ちがかかりました。
「内容全文の提示か、内容を簡単にまとめたものを添付資料として提出してください」
私は困りに困りました。
しかし、良からぬ内容か否かは主観的な問題であり、私から見れば至って真面目に書いた作品です。
良からぬ内容である訳がない。
しかも偶然か、内容が少しばかり社会問題化している内容に触れていた。
コ・レ・ダ!
そう、私が書いたのは社会問題の解決に向け、世の中に一石を投じるものだったのだ!
まず、全文の提示については先方から現時点での情報公開は避けるよう言われているため難しいと断った。
というか、正直に私が書いたと知られたうえで全文を読まれるのは恥ずかしいので無理ですと言った。
代わりに内容をまとめた資料を作成すると返答し、後づけになるが、その社会問題に対する資料を調べまくった。
そしてその資料の内容をものすごく堅苦しい文章で、さも難しい考察をしているかのようにまとめ上げ、更には引用「◯◯〜」などとあたかも論文のように見える形で書き上げた。
この辺の作文は、みなさま公務員のお得意なワザでもあるでしょう?
私もなんです(笑)
最後にはこうキメる。
必ずや社会貢献に繋がるだろう、と。
あくまで私の主観であり、ちょっとカッコつけた言い回しだが、嘘は言っていないし内容から逸脱もしていない。
自分でも完璧だと思ったが、まさにこれが効果テキメンだったようで、これが決め手となって私の副業申請は通ったのでした。
今は気分晴れやか。
あぁ、なんて世界は美しい。
とまぁこんな感じなんですが、実際に通ったケースがあるとわかれば安心もできますよね。
何か不明点や相談内容があれば、コメント等いただければ私にわかる範囲、個人情報に関わらない範囲でお答えします。
逆に、私もまだまだ底辺作家ですから、先輩方からアドバイスを頂けたら嬉しいです。
それではみなさま、副業申請でより良い執筆ライフをお送りくださいね!
ありがとうございました!
折角なので次話以降で、いかにもな内容のラノベをどうやって副業申請を通すための添付資料にしていくか考えていくネタコーナーにしてみようかと思います(笑)
コメントもらったタイトルと内容について副業申請を通すための作文を考える、と。
まずは初回なので、例として私が書いておきます。
どんなタイトルにしようかな〜?
よし!
【聖女らしく育てられた不遇勇者♂が悪役令嬢として追放後、村人A転落からの「◯◯」スキル覚醒で最強チートラスボス化 〜魔王復活したけど知らないよ? むしろ俺が黒幕だからもう遅い&ザマァすぎwwwいっそ俺の奴隷社畜になるぅ?〜】※実在しません。
清々しいまでにてんこ盛りだな(笑)