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第3話 放課後と帰り道

 今日の授業も無事に終わって帰ろうとして準備をしていると健がやってきて


「なぁなぁ、ゲーセン寄って帰んない?クレーンゲームで欲しいぬいぐるみが入荷されたんだわ。」


「いいけど、俺そこまで得意じゃないし今日は小遣い貰う前だから対して長くいられないぞ。」


「そんなに長くいるつもりもないし、な、行こうぜ。」


「わかった、行くか。」


 と言って今日の放課後の予定は決まった。勇斗は帰宅部のためほとんどの日は寄り道せずに真っ直ぐ家に帰り勉強したり掃除をしたり自炊をしたりしている。ただ、たまに健の部活が休みだったりすると健から一緒に遊びに行かないなどと声をかけられて出かける時がある。勇斗自身はどちらの放課後も楽しいので、気分が乗らない日や体調が悪い日以外は健と遊んで帰っている。

 荷物を学校指定の鞄に入れて変える準備を終えると鞄を持って健と一緒に教室を出て学校近くにあるアーケードに向かった。アーケードの中にあるゲームセンターに行って2人で遊ぶことにした。

 まず、クレーンゲームに向かったのだが、健の目当ての品が可愛いクマなのを見た時、優斗は思わず「え、これが目的?」と聞いてしまった


「そうだよ、妹が今度誕生日だからこのぬいぐるみいいかなぁーって思って。」


「健って、案外しっかりお兄ちゃんしてるよね。」


「案外ってなんだよ案外って、俺は1人の立派なお兄ちゃんだぞ。」


 なんて茶化しながら言う健に心の優しい友人を持ったなと思って眺めていると「取れた」という声と共にぬいぐるみをゲットしていた。見てた限りだと3回くらいで取れてたはず。こういう才能いいなーと考えていると


「よし、勇斗勝負しようぜ。レーシングゲームとパンチの威力測るゲームどっちがいい?」


「え、それならレーシングゲームの方がまだ健に勝てる可能性がある。」


 と答えてレーシングゲームをすることになった。このレーシングゲームは勇斗がよくやっていたものであったので健に負けるはずがないと思ってきたのだが、健がとても器用なためアイテムの運だけで勝ったようなレース内容になっていた。


「クッソー、あそこでトマト投げつけられて画面が見えなくなって無ければ勝てたのに。」


 と健が言っていると勇斗のスマホがメッセージアプリの通知を知らせる音がなった。見てみると


『ねぇゆーくんまだ帰ってこないの?今ゆーくんの家にいるんだけど1人だと寂しいから帰ってきてよ(><)』


 というメッセージが送られていた。それを見て勇斗は


「わりぃ健、俺そろそろ帰るわ。」


「おう、またまた明日学校でな。」


 と健と会話を交し、勇斗は帰路についた。

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