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居候決定

クボタとギンに神谷は今まで自分の身に起きた事を話した。

神谷の話を聞き終えたギンは、琥珀色の大きな目から大粒の涙が溢れた。

「苦労したんだねぇ。こんなに若いのに。。」

そう呟きながら、横に座っていた神谷の頭を柔らかい肉球で撫でながら引き寄せた。

「クボタ、この子行くとこないみたいだし、行きたいとこ見つかるまでここに住ませてあげようよ。」ギンが神谷の頭に頬擦りしながら話す。

「まぁ、いくとこ無いみたいだしね。」

クボタはティーカップの縁を指でなぞりながら

「男所帯で申し訳ないんだけど、良かったらここに住んでみない?」と少し照れてくさそうにだけどはにかんだような笑顔を神谷に向けて言った。


普通だったらもっと色々考えてから答えるべきだと頭ではわかっているのに、暖かい紅茶と美味しいクッキーでほぐれた体と優しさに飢えた頭はとっさに「お願いします…」とついで声がでた。

そして安堵からその日は涙がとまらなかった。

よくわからない状況だというのに神谷はこんなに優しくされたのはいつぶりだろうとぼんやりと考えたが最後に優しくされた日は、思い出せそうになかった。


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