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企んでそうな顔
『殿下は何処に行ったんですの?』
転移魔法を知らないようだ。
『転移魔法だ。離れた位置に移動したりさせたりする魔法だ』
転移魔法を知らなかったようなので教えてやる。
『そんな魔法が有るのですね。貴方の要望通り女の子を紹介すれば良いのですね?』
何か企んでいそうに微笑みながらエリーゼが聞いてくる。
『おっおうお願いな』
(なんだよその明らかに企んでいそうな顔は)
『それでは私は1回実家に帰ります。貴方への連絡はどうすればいいですか?』
エリーゼはそう聞いてくる。
『そうだな。俺も着いてくよ。場所さえ教えてくれれば転移魔法で送れるぞ』
俺が居て都合の悪い事は無いだろう。
『では行きましょうか。場所はここです。』
地図を指さしてエリーゼが言った。
『OKーじゃあ行くか』
そして俺達は転移魔法でバレンタイン家に向かった。