僕だけを殺す武器
もう、どうだっていいんだ
悲惨な事故、事件、自殺ばっかり
心がついていけないんだよ
小さな命ばかり狙う車
才能ある人が虐げられて
真面目に生きるだけ馬鹿か
くやしいよ、やるせないよ
あの子が死ななくてもいいじゃんか
僕みたいなクズが死ぬべきだったじゃん
あぁ…
誰も僕を理由なく殺してくれないよ
ねぇ、神様どうしてなの?
誰にも迷惑をかけない方法は無いの?
やりたいこともないんだ
こんな世界、見ていたくない
だから、今すぐに
僕だけを殺す武器をください
神様は両腕を組んで唸った
「ないことはないんだけど…」
それはどこにあるの?
はやく、ちょーだい
「それはね、いのち、って言うんだよ」
え
「いつか君を殺す最強の武器」
「君にしか扱えない諸刃の剣」
「どんな時も君と共にある」
「光であり、闇である」
「いつか振りかざす時が来る」
「いつか誰かを守る時が来る」
「それは愛する人、愛するジブン、愛する世界」
「そして最後に君だけを殺す」
「それが、いのち、だ」
胸の奥の武器を確かめた
まだ、戦えるか?
逃げずにやれるか?
それは分からない、が
僕は鞘を強く握り直した
武器があるなら、コッチのもんだ
ワクワクしてきた