第八話 祐介
お久しぶりです!トミーです!やっと新しいのができたのでupします!
あいつと俺は、幼稚園の時に初めて会った。
「あっ!ゆうすけ!」
あいつはいきなり引っ越して来た俺をいきなり呼び捨てにして呼んできた。
あれから10年。
俺は中学3年になった。
俺はサッカー部で、夏の総体まで副キャプテンをやっていた。
夏の総体も終わり、外をぶらぶらしていたら、前からあいつが歩いてきた。
「あっ!祐介!」
あいつは俺を見つけると、駆け寄ってきた。…嫌な予感がする。
「あのさ、めちゃくちゃ急なんだけど、ちょっと手伝って欲しいってゆうか、、」
「…。」
やっぱり。めんどくさい。。くそ。早く家に帰りたい。。
「あっ、あの、手伝って欲しいってゆうか、いるだけでいいってゆうか、、」
「なんだよ」
「今日の夜、あたしちょっと大事な用があって、、家にいなくて、、で、お父さんもいなくて。。」
「で?」
「お母さんとこれ」
と差し出してきたのは、緑と青とピンクの四つ葉のクローバーがついたネックレス。
「…を、守って欲しいんだ。」
「『守る』?何からだよw用は留守番なw」
ったく。めんどくさい。
「…っ、そ、そう!じゃ、よろしく!」
そういうとあいつは走って自分の家に入った。
ん?待てよ?
…いつ行けばいいんだ??
「一回家に帰ってすぐに行くか。」
と俺は自分の家に入った。
「…。」
一瞬後ろを振り返って、自分の家の真ん前に建つあいつの家を見てから、
「…あーあ。めんどくさい事引き受けちまったな。。」
***********************
午後5時45分。
あのあと祐介は、親に今日の夜の事を伝え、あいつの家に来ていた。
「いやー、なんかごめんね?」と、おばさん。
「いえ…」
いや、なんだその言い方は、、
しかし、、くそ、、気まずい。。なんか気まずい。
…何か話題は、、
…どたどたどたどたどたどたどたどたどたどたどたどたどたどた
階段を降りる音が聞こえたと思ったら。
「じゃ、お母さん、行ってくるね、」
「いってらっしゃい。」
「うん、…祐介、…さっきの事よろしく。」
「おう。」
「じゃ、」
バタンッ
と扉が閉まる音がしてから、
ずっと引っ掛かっていたことを聞いてみる事にした。
「あの、、」
「聞きたい??」
「?」
いや、まだなにも言ってないんだが。。
「何でこんな夜から出かけるのか。どこに行くのか。何しにいくのか。そして今、何でまだ何も言ってないのに私があなたの考えていることがわかったんだか。」
「!?」
「祐介君は、超能力って知ってる??」
「…はい。」
「簡単に言うと、私達はその超能力を使うことができるの。」
「…は、はあ…」
そんなことを急に言われても。信じられるわけがない。
しかもこの話の流れでなんで超能力の話になるんだ?
意味がわからなかった。
「まあ、そうだよね。信じられるわけがないよね。」
「…。」
「まあだけど。祐介君が信じようが信じまいが、これから起きるであろうことは変わらないんだよな~。。」
「…?」
「よし。ちょっと話がそれちゃったね。
これから祐介君には、美咲から聞いてるように、このクローバーのネックレスを守って欲しいんだ。」
「あの…そr」
「うん。このネックレスは、実は異世界でめちゃくちゃ大事にされていた力の最後の欠片なんだ。」
「はい。それであの、ずっと気になってt…」
「あっ、そうだね。実は、『桜花』っていうある意味怪物な人間がいて、『それ』を狙ってんだよね。で、美咲はそいつを倒しにいったっていう。で、なんで夜に行くのかと言うと、そいつ、光るイアリングしてんだよね。だから、暗い方が見つけやすいっていう。…ほんとなんで光るイアリングなんかしてんのかね。」
…まったく何なんだ。質問しようとしてるのに言い終わらないうちに答えるとか。。話しずらい。。
「はい。だけどなんで俺が…?」
「さあ?美咲が祐介君がいいんじゃないかっていってただけだから。」
「…?」
「あっ、そうそう。あたしも夜になったら美咲のとこ行くから、一人になるけど。留守番よろしく!」
「あっ、はい。」
「んじゃ、夕御飯食べよっか。」
**********************
午後10時15分
「夜は忙しいから」と、早めに眠っていた俺は、おばさんに起こされた。
「んじゃ、あたし行って来るからよろしくね!」
「はい。」
「それじゃ。」
おばさんがいったあと、何となく俺は『守れ』と言われ続けていたネックレスを月にかざしてみた。
「…あいつが着けたら綺麗だろうな。」
俺はネックレスをポケットに入れて、もう一眠りすることにした。
********************
12時35分
ドン!!!
俺は凄い音に起こされた。
思わず目を開けると…
「!?」
目の前にめちゃくちゃ美人な女が立っていた。
「…おい小僧。そのネックレスをよこしな。」