第6話~影で頑張っていたこと~
ルーシー目線です。
ありえないことではないが、とても信じられなかった。
目の前の少年は異世界…N44の世界から来た というのだ。
それは、この世界にないものを持っていたし、いってることも正しそうだが…
記憶を失ってるという可能性もある。
どっかでこの子、メビウスがこの世界の人間だ。とおもっている。
それは、直感でしかないがそう思えてきて仕方ない。
放っておけない…ソレも直感だ。
この子は昔の英雄に雰囲気を始めとして、似ている。特に発している魔力が。
ソレも理由で、手助けしたい。
まずは、生き残るために魔法を使えるようにしなければ。
では、儀式だ。
財布には痛いし…命が危険になるけれど、これからのことをかんがえたらやらなくては。
「あんた、三つの魔法はなんだい?」
「??」
やはり、これも知らない。
何も知らない。どうしようか…
とりあいず、知り合いに儀式の準備の連絡をする。
ちょっと消費魔力が多いからいやなんだよ…
ちょっと儀式の準備ができるまで、話してようか。
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ありがとう。と連絡魔法で送る。
話している間にすぐ準備してくれたようだ。
あとで送金しておこう。
魔法銅貨が何枚かな…
あの必要な素材も、魔法銀貨1枚だ。高い。そんなこといってる場合じゃないか。
準備はできた。
と早速魔力を流し込む。
とほぼ同時、体に激痛が走る。おかしい。
「ぐあぁぁぁぁ!!」
メビウスも苦しんでいる。どう考えてもおかしい。
こんなに苦しいなんて聞いたことない。注射ぐらいの痛みのはずだ。
うぐっ 絶えられないかも…
いや、戦争中のほうが痛かった。
しかし、メビウスには耐性…まだ慣れていない。
この痛みは厳しいだろう。
……儀式を中断するか?
「…や…めて…もう…!クル…しい!」
もう、見るのがつらいくらい酷い目で訴えてくる。
やめよう。儀式は中断だ。
…
だめだ。中断したらこの子は生きていけない。
知識もない。力もない。誰が守る?
私もいつ死ぬかわからないのに。
続けよう。何があっても。
確か、異世界転送魔法は数百年先の技術だ
と聞いたことがある。
ぐっ そんなこと考えれない。
この激痛に耐えるのが先だ。
意識が持ってかれそう…メビウスに声掛けしなければ!
「失敗すると、私も死ぬんだからね!」
つい、言ってしまった。激痛で思考力が低下しているらしい。
無駄なプレッシャーをかけてしまった。
とおもったが
「うぉぉぉぉぉぉ」
魔力を流し、メビウスの体内に魔力がたまった頃、
よし、もう非難だね。
監視魔法を使い、部屋から出る。
「うっ…!」
痛い。とにかく痛い。こんな痛いとはおもってなかった。
メビウスに悪いことした…
きっと怒るだろう。
っとおもってるまもなく、メビウスの悲鳴が聞こえてくる。
中の様子を見たとき…
見事なまでに暴走している。
魔力は放出しぱなっし。
魔法はいろいろ形になって痛いものが発動し、
本人にいたっては苦しんでいる。
この状況どうしようか。
そして…
「り、りゅう!?」
思わず、痛みを忘れて立ち上がり声を上げる。
いきなり現れた竜に驚く。当然だ。竜はだせる人が限られている。
魔力の竜だが、形にするのはすごく難しい。
私でも成功しない。
なんか…普通の魔力の竜とは違う
見たことあるような…
しかし、今はどうでもいい。
メビウスの魔力が莫大的に増加している。
おかしい。すべてがおかしい。
疑問が多すぎる。
その竜は、2対いる。
片方には、私が落とした剣を中に取り込み動いている。
もう片方には、メビウスの持っていたヘッドフォン?とやらを取り込んでいる。
あれは、物を中心にして動いているようだ。
あぁ、竜が消えていく。
落ち着いたのかな?
暴走が終わったようだ。
中に入り、ハコに入る手順を教え、入れる。
これで詠唱し魔法を発動して、メビウスを封印する。
これで一応ひと段落着いた。
時間が空いたら、メビウスの脳に直接、私の必要な知識をいれなければ。
あくまで必要な知識を。
「じゃぁ、一年後にね」
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