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第?話

「どうぞ遠慮なくあがってください、と言っても簡素な家ですが…」

確かに簡素と言ってもおかしくない…部屋の中心には、木で作った小さな丸いテーブルと木で作ったアームチェアが2つ、小さなキッチンとほとんど空きだらけの本棚…大きめのベッドと太陽の形をしたユニークな時計が壁にかかっているだけだった。

「ルドルフさん…奥さんは?」

アンジェラは徐ろに聞いた…リオも気になってはいたが聞かなかった、なんとなく予想していたからだ。

「同棲していたんですが…2年前に、病で亡くなりました」

同棲ということは結婚していないのか…とリオは思った。するとルドルフは玄関にある桶を手にした。

「どちらへ…?」

「家の裏手にある滝の水を汲みに行くんです…どうぞ、お二人はくつろいでいてください」

そう言ってルドルフは外へ出た。アンジェラはすでにベッドに座り、ボーっとしていた…リオもアームチェアに腰掛けた。ルドルフが先ほど言っていた滝の水音が微かに聞こえてくる。どうやら雨はすでに止んでいるようだ。

「枯渇の心配もなさそうだし、この森は静かで空気もおいしいや…」

「…そう?」

アンジェラは以外にも冷静にリオに問いかけた。

「どうしたのアンジェラ…何か不満なのかい?」

「わからないけど、この森の動物や虫達は怯えてるし…何か変な臭いもする」

アンジェラが言うことにリオはサッパリだった。するとアンジェラはベッドから離れて本棚を物色しはじめ、2冊の本を取り出した。

「コラコラ、アンジェラ…勝手に触っちゃダメだよ」

リオの言葉を無視してアンジェラは本を、パラパラとめくっていった。するとアンジェラは本に折り目がついていることに気がついた。

「リオ…これ」

アンジェラは折り目のページをリオに見せた。

「…なんでルドルフさんが、こんな本を」


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