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第?話

アンジェラは人間とヴァンパイアの間に生まれたハーフである。

彼女にとって、たいしたことはない。

何より彼女はヴァンパイア一族の復興を望んだ。

そのために利用したのがリオである。

彼女はリオと偶然出会い、子を身龍るためにリオの旅を共にする。しかし彼女は過ちを犯した…リオに恋をしてしまったのだ。そして彼女の一族復興計画は二の次となった。とにかくリオの旅を側で見ていたかったのだ。彼女はリオと違って武器を持つ。弾が入っていない黄金銃『リチャード』である…彼女はその銃を肌身離さず持ち歩いている。

「リオ…光が見えるよ」

アンジェラの指差す方向にリオは目を奪われた。

「キレイね…リオ」

「…うん」

そこには夥しいほどの石があった。ただの石ではなく、まるで呼吸をしているかのようにリズムよく緑色に光っていた。

「いったいなんていう石なんだろう?」

リオがその石に近付いた。

「ホワトルですよ」

一人の男が声をかけてきた。

「…ホワトル?」

アンジェラが訪ねた。

「えぇ…“生きる石”とも言われてまして、大きいものなら言葉も交わします。それに翡翠の材料としても有名です。好物は主に人間でして、疲れて石に凭れかかった旅人を食します」

リオの体は石のように固まった。

「た…食べるんですか?」

「食べるというより、養分を吸収するんです」

「リオ…そこにいると危ないよ」

リオは急いで二人のもとに駆け寄った。

「教えてくれてありがとうございます、あなたの名前は?」

「ルドルフといいます…先祖の代から、この森ピサロの中心部分にある神木ラウの木の番人をしているエルフです」

リオの二倍ほどある長身の男ルドルフ、彼の瞳は悲しみに満ちていた。

「言っておきますが、そのままいくら歩いても、この森からは出れませんよ。ホワトルは人を迷わす能力を持っていますから」

そしてルドルフは森の中にある山の麓の方を指差した。

「あそこに僕の家があるんですよ…もう日が落ちてきたし、よかったら今日は泊まっていきませんか?」

リオはすぐには返事を返せなかった…それもそのはずだ、今日、それもついさっき出会った男の家に泊まっていいはずがない…リオはルドルフに疑いの目を向けた。


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