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挿絵(By みてみん) これはオタクなお姫様が、七人の召使を引き連れ、伝説のお宝を追い求める素敵な大冒険のお話です。


 このお姫様というのは、真行寺美和子(しんぎょうじみわこ)という、真行寺男爵家のたった一人の跡取り娘で、身長は150センチと小柄ですが、とても勇敢で、正義感が強く、そしてとてもオタクなお嬢様でした。


 真行寺家はとても由緒ただしい家柄の男爵家で、代々続いておりました。


 屋敷は広く、その数は100を越しているのは確実ですが、どれだけの部屋数があるのか、はっきりとしたことはだれも知りませんでした。


 なにしろ100年以上の歴史があって、代替わりのたびに次々と部屋を増築、改築を繰り返しているため、奥の奥にある古い部屋には、数十年間だれも入ったことのない隠し部屋がわんさとあるくらいです。当然のように屋敷には無数の窓があって、閉めきりでは部屋の家具や調度、壁などが傷みます。それを予防するため晴れた日には窓を開け放つ必要があります。しかし前述したように、屋敷には数えきれないほどの部屋数があるので、窓を開けるだけでも大仕事です。


 そのため真行寺家では窓を開閉するためだけに、専門の召使を雇っているくらいです。


 その召使は朝起きると、朝食後すぐさま手近の部屋の窓を開け放ち、つぎつぎと屋敷全部を回って仕事を始めます。すべての窓を開け放つのは昼食時間になってからです。そして昼食が終わるとすぐに、今度は開け放った窓をすべて元通りに閉める仕事にはいります。当然、窓を閉め終わるころには夕食の時間です。こうして一日中、召使はただ窓を開け閉めするだけに一日を過ごします。


 こんな真行寺家ですから、召使の人数もぼう大で、その数は100人以上、もっとも多い時は200人を数えていました。人数に上下があるのは、季節に応じて様々なイベントがあるので、臨時雇いの召使も採用しなければならない事情があるからです。


 さて今まで真行寺家のことをお話ししてきましたが、そろそろこのお話の主人公、美和子様についても語っていきましょう。


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