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神判定Fランク〈スベり〉、実は世界法則をズラす最強能力でした
神殿で与えられる「能力判定」。
そのランクが人生のすべてを決める世界。
勇者はSランク。
剣聖はAランク。
賢者もAランク。
そして少年ラフが与えられた能力は――
Fランク能力〈スベり〉。
できることはただ一つ。
物をちょっと滑らせるだけ。
足元を滑らせる。
剣の刃先を滑らせる。
口を滑らせる。
そんな役立たずの能力だと笑われたラフだったが、
ある日気づく。
水を滑らせれば川が割れる。
矢の軌道を滑らせれば必中は外れる。
そして――
運命さえ、少しだけズラすことができる。
一方、人類の英雄である勇者パーティの賢者は、
ラフの能力に興味を持つ。
「それは滑る能力ではない」
「世界の法則をズラす能力だ」
合理を極めた賢者はやがて“最適解”に辿り着く。
それは――
魔族側につくこと。
合理に飲まれる賢者。
運命をスベらせるラフ。
世界を救うのは最適解か、
それとも――
ちょっとしたズレか。
これはFランク能力と笑われた少年が、
世界の運命を少しだけスベらせる物語。




