表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/10

第3話

 それからしばらくの間、台所からいろんな音が聞こえてきて、やがて料理が完成し、マグお姉ちゃんが両手に木製の丸い深みのあるお皿を持ってメテオラの前までやってきた。お皿にはどれもおいしそうな料理がきれいに盛り付けられています。それをマグお姉ちゃんは何回かに分けて丸テーブルの上まで運んでくれました。


 朝の献立は焼きたてパン、大盛りサラダ、茄子をメインとした野菜炒め、コーンスープ、そして数種類のチーズの盛り合わせと飲み物はミルクでした。


 とてもおいしそうだったけど、少食のメテオラには少し量が多かったです。


 メテオラが少食であることはマグお姉ちゃんももちろん知っていることなので、もしかしたらそこには今日は魔法学校初日なんだからこれくらいは食べなさい、という隠れたメッセージが込められているかもしれません。


「さあメテオラ。できたよ。ちゃんと好き嫌いしないで残さず全部食べるんだよ」マグお姉ちゃんは笑顔でメテオラにそう言いました。


 メテオラはマグお姉ちゃんに「はい」と返事をしたのだけど、内心こんなにいっぱい全部残さず食べられるかな? と少し心配な気持ちになっていました。


 なぜメテオラがそんな気持ちになったかというとそれは『出された食事を全部食べずに残すことは魔法使いにとって、もっともマナーが悪いとされている行為』だったからです。


 メテオラはこの料理は全部僕が食べきるぞと覚悟を決めて、まずは焼きたてのパンをコーンスープにつけて食べることにしました。


 口の中でかりっといい音がします。


 マグお姉ちゃんの作ってくれた朝ごはんは、いつも通りすごくおいしかったです。メテオラは一生懸命に料理を食べます。


 メテオラの正面の席に腰を下ろしたマグお姉ちゃんはとても楽しそうな顔をしています。朝ごはんを一生懸命食べているメテオラの姿を見て、マグお姉ちゃんは幸せそうにくすくすと笑っているのです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ