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すろーにいきたい?

 昼休みになりいつもの如く教室で一人、弁当を食べる。それ自体は大して苦でもない。というか食べている時に話すなんて疲れることをしたくないので好都合である。周りは学食に行ったものや他のクラスの者と一緒に食べる者、いつも通り様々だ。ポケットからスマートフォンを出し何か面白いことは無いかと見てみると何やらメッセージを通知している。

 「誰だこれ?」

 と最初は思ったが思い出した。昨日、DMでフレンドになった謎のオタクさんからだった。内容は今度あるアニメの大規模イベントに参加するのかどうかとの質問だったがここで「行く」と即答すると厄介なことになりそうなので少しはぐらかす様に返事をする。勿論、参加するに決まってはいるのだが会おうなんて言われたら怖くてもう何もできなくなる。正直なところ同じ話題を話す相手は欲しい。だが直接となるとちょっと引いてしまう。会うこともせず文字だけのやり取り、これが自分に出来る精一杯だろうな。と私は思いながら残りのおかずを平らげる。

さて、空いた時間をどうしようか。あの上級生が何者なのかを調べるのも有りなのだがもし昨日の様に鉢合わせしてしまってはまた逃げることになるだろう。それだけは避けたい。となるとまずは周りから調べていこう。

どう考えても女子高生の思考とは思えない考えをしていることに気がついているが仕方がない。何を隠そう私は怖がりなのだから。相手の方が怖いだろう。という声が聞こえた気がするが気のせいだ。そう私の方が怖いのだ。こんなか弱い私に比べたら相手は大したことないだろう。しかしここで問題が生じる。どうやって調べるかだ。そものも上級生ということと可愛いということ以外は全く知らない。しかも上級生に私の知っている人は全くいない。全くというのは嘘になる。学校の表彰式や生徒会の役員選挙などで名前を「知っている」人は存在する。だが交流があるという意味では全く無い。さてどうしたものか。ひとまず今回は昨日のことが何もなかった様に気配を消しながら三年の廊下を歩きながら横目で教室を覗いてみよう。そうすれば大体の交友関係かクラスぐらいは、運が良ければ名前も入手できるかもしれない。

「朝を思い出せ!私ならできる」そう言い聞かせ一歩を踏み出す。


踏み外してるけど。という人は生暖かい目で見守って頂けるとありがたいです。


そうと決まれば食べたからの弁当箱をリュックにしまい。教室を出る。廊下には大勢の生徒が食事を終えて帰ってきたのかそれとも行くところなのか混雑していた。これならうまく自分の存在を紛れさせることは簡単だろう。元々のスキルを使えば今度こそ間違い無いぜ。謎の自信を胸に抱えながら昨日はすぐに撤退を決めた三年のクラスの集まる階を目指した。


彼女の次回作にご期待ください・・・とはならないはずなので応援お願いします。

一気に階段を駆け上がり昨日の撤退位置に到達。目標の第一段階はクリアだ。後は気配を消して・・・あれ?目の前に何か見えるんですけど・・・


どうやら私の時代が来てしまったらしい。と思いたいところである。というか思わないとやってられるか!!




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