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《番外編》ミゲル神のふたりごと

『ようやくグレースが元の体に落ち着いたようじゃ。さて、わしも引退するか』


『父上。では』


『ああ。魔女は完全に消滅し、グレースはようやく幸せを手にした』


『長かったですねぇ』


『なにしろ魔界からあの魔女が生み出されて今年で千年じゃ。もうそろそろよいじゃろう』


『結局グレースもずっと魔女を倒すために転生を繰り返していましたものね』


『ああ。本人は忘れておるがな』


『やっとアレクサンダーと結ばれたんですね』


『今回の生は間違えた肉体に魂をやどらせてしまって焦ったが、最初に宿っていたグレースがアレクサンダーとの関係を拒否してくれたから何とかなったが…まぁそのおかげでグレースの魔力が倍増して、やっと魔女を倒せたわけだ』


『そういえば最初のグレースはどうなりましたか?』


『今頃、東の大陸で楽しく暮らしておろう』


『それならよかったですね』


『ランバートも今生では伴侶を見つけて幸せになってもらわねばな』


『彼も長いこと魔女を追ってましたからね』


『まぁそのうち見つけるじゃろう。ずっとグレースを追っていても、グレースはアレクサンダーと固く結ばれておるからな』


『本当に。そうですね』


『だが、これでしばらく魔王もおとなしくしていよう』


『だといいですがね』


『まあまた何かの悪が生み出された時には今度はあの二人の子たちがおる』


『はい。父上』


『ではあとは頼んだぞ』


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