星 『詩』
あぁ、私はとても醜い
暗闇を歩く私は、自分を知らずに歩く
言われるがままに生きて、自由に生きない
美しい色があるのに、この色をたやすく塗り替え、大勢の色に合わせる
そして本当の色を忘れる
私は夜が好きだ
この闇は私の姿を隠し、優しく寄り添ってくれる
促されるように上を見る
ー綺麗だー
夜空にある宝石達を見て、ため息が出るように言葉をこぼした
私に降りかかる全ての負をこの闇が優しく包み、上を見上げると輝きが勇気をくれる
しかしあまりに輝くこの宝石達は、自分達が美しいことを知っているように思えた
私は目を逸らし立ち止まる
水面に映る自分を見て、改めて輝きがないと痛感する
私は知っている
自身が輝きからの遠いことを、光を持っているのに全てを黒く塗り潰しているのを
ー私にも輝けるなにかをー
水面に映る夜空の宝石達はより一層に輝きを増したように見えた
堪らず抑えていた悲しみの色が溢れ出し、目からは星が落ちた
初めて自分の色を歌い、流れた星はどの宝石よりも輝きを放ち、闇の中に吸い込まれ消えていった
私は自分の中に星があることを知った