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完了。

 ~戦闘開始~


 ブザーが鳴ったと同時に、人工幽霊がこっちに

猛スピードで突っ込んできた。


 人工幽霊が鎌で俺を斬ろうとしている。


 殺られるという恐怖で動けない。


「うわぁ!!!!」


 膝が笑っていたこともあり、その場に座り込み、

 人工幽霊の攻撃をかわした。


 なんとかしてあいつを倒さないと、、、


 俺が幽霊と戦うための武器。


 召喚紙に霊力を注ぎ、ツネを召喚した。


 (ドーーーーーーン)


 煙とともにツネが現れた。



 (ムシャムシャ)


「…………………………。」


「あ、タイト様、こんにちは。」


「おい、何をしている」


「見ての通りお菓子を食べております。お1ついかがですか?ポテチ。」


「いらんわ!!!どっから持って来やがった!」


 さっきまでの緊張感が台無しだよ。


「ポテチ嫌いですか?美味しいし、色々な味があって、おもしろいですよ。」


「ポテチは嫌いじゃないが、今はそれどころじゃないんだよ!」


「では、私はどうして呼ばれたのでしょうか。」


 ツネが尋ねてきた。


「あの幽霊を倒してくれないか。」


 ツネは人工幽霊を見つめ、


「チッ かしこまりました。」


 今、舌打ちしやがったぞこいつ。


 最初会ったときより性格悪くなってないか。


 ツネはカナヅチを取り出した。


 なぜ先っぽが血のような色をしているのは聞かないことにしよう。


 人工幽霊がもう一度こちらに突っ込んできた。


 さっきよりも早い。かわせそうにない。ヤバいぞ!


 (ベチャ)


 え?ベチャ?


 人工幽霊は、巨大化したカナヅチに潰された。


「完了。」


 そういうとツネはまたポテチを食べ始めた。



 測定員も口がポカンとあいている。


「えーーっと。はい。無事倒せたので、合格とします。戦闘時間は……五分。」


 とても驚いているようだ。


「おい、まじかよ。この人工幽霊は弱くない。

 普通なら倒すのに1時間くらいかかるぞ。」


 周りにいた測定員もざわついていた。



 

 受付に戻り、俺は免許証のような物を渡された。


「久本タイト様。無事に合格されたとのことなので、シックスセンス登録が終了しました。今後、助けが必要な時はこのカードのヘルプボタンに霊力を注いでくれれば、幽霊抹殺隊に連絡が行き、助けに駆けつけてくれます。」


 幽霊抹殺隊とは随分と野蛮な名前だなおい。




 無事に市役所の登録が終わり、除霊屋へ戻った。


 五分で人工幽霊を倒したことにハチも絵原も

 かなり驚いていた。 


「タイトくん。無事に登録できたなら、もう日常生活に戻れるよ。実は幽霊なんてのは滅多に出てくるものではないんだ。タイキ霊は様々なところにいるけど、僕たちを襲ってくることはない。」


 俺はとても安心した。今日から幽霊とバトルする毎日かと思ってとても怖かったのが正直なところだった。



「このポテチ美味しいですね!バター味ですか。また新しいですね!!」


 目を輝やかせながらポテチを食らうツネ。


 そうだった、俺の日常は新しくこいつが加わるんだった。


 ハチ曰く、霊獣は食事を取らなくても良いそうなのだが、こいつはさっきからポテチをムシャムシャ食っている。可愛いから時々買ってやろうかな。

 

「タイト様。これ、毎日買って下さい、買え。」


 前言撤回。 こいつ明らかに口が悪くなった。

 

こいつによって俺の毎日が大きく変わるんじゃないのか? 俺はそう考えてしまう。



 何はともあれ、俺の霊感ありの人生が改めて始まったのだった。


 

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