令和6年 能登半島地震⑥ 水が出た! まとめ
N叔父さんが大相撲中継を見に、家に来た。
N叔父さんの家はBSに入ってないので見れないらしい。
地デジは、通信障害で見れない。
なんでも胃の調子が悪く、2ヵ月程まともに食べれていないと言う。
それはヤバイと思い、胃カメラで調べて貰った方がいいよと提案したが、
近くの病院も水が出ないのでまともな診療が出来ないらしい。
N叔父さんは毎日のように相撲を観に来るようになったが、日に日に体調が悪く
なってきているように見えた。ゲップが段々酷くなってきている。
本人曰く、別に○んでもいいと言う。
金沢か七尾の病院まで行ってちゃんと診て貰った方がいいと言っても、
全く聞く耳持たない。
母や妹にも連絡して説得して貰うが、聞かない。
多分、神経的なものだろうと本人は言う。
とりあえず、残っていた胃腸薬を叔父に渡した。
N叔父さんがトイレに流す水はどうしてるんや? と聞いて来たので、
川水を汲みに行っていると言うと、雨樋トヨを切って大きい容器を下に置いておくと
雨が降った時に直ぐに溜まると教えてくれて、やってくれた。
なるほど、確かに川へ汲みに行くより楽だ。
N叔父さんの奥さん(Y叔母さん)は、息子と金沢近くの内灘へ避難している。
Y叔母さん達に連絡して迎えに来てもらうように言うと、叔父は渋々連絡をしたが、
Y叔母さん達は迎えに来る気がないらしい。
実はN叔父さんとY叔母さんは、あまり仲が良くない。
兄に連絡を取り、事情を話した。
するとY叔母さん達が迎えに来ると言う。
どうやって説得したのだろう。俺はY叔母さんに言いづらかったのに。
Y叔母さん達が来ることをN叔父さんに伝え、七尾若しくは金沢近辺の病院でちゃんと
診てもらった方が良いと再度言うが、言う事を聞かない。
流石に頭に来て、言った。
「人の言う事も聞かないとダメや!! そんなんだから、叔母さんにも愛想を
尽かされるんや!」
すると気まずいのか、N叔父さんは出て行った。
その後Y叔母さん達と高台のアパートに避難している事が、兄に連絡して分かった。
兄は(1人で居るより)一緒に居るだけまだマシだと言った。
その後、度々船でナマコ獲りに出るN叔父さんの姿を見るようになった。
そんな事していて大丈夫なのか? と思っていたが、遠目に車の運転の仕方や
歩き方を見ていると段々元気になってきているように見えた。
結局、神経的なものだったのか、胃腸が荒れていただけだったのか良くわからない。
10日位経って話したら、まだ胃カメラは受けていないとの事だった。
妹夫婦の所へ、大体5日置き位で行って、洗濯をして貰っている間に、
お風呂に入れて貰っていた。
そこは井戸水を引いているので、断水関係なく水が使えてとても助けられた。
母の膝の手術は無事に上手く行って、1ヵ月弱を経て退院の日を迎えた。
白山市まで母の車を運転して向かう。
退院した母を乗せて、次は松任の病院へ。
今度は心臓のバイパス手術をする為に入院手続きをした。
3月6日に入院が決まった。
人工関節を入れた膝の手術は上手く行ったが、母は痛いと言っている。
こんなに痛いとは思いも寄らなかったらしい。
3月6日、母を松任の病院へ入院させてきた。
予定では10日~2週間程度の入院だと聞いていた。
翌日の3月7日に手術が行われ、無事成功したと先生から夕方に連絡が入った。
上手な先生だから大丈夫だろうと思っていたけど、ホッとした。
手術の翌日に母から連絡が来て、10日に退院するから迎えに来て欲しいとの事。
思いのほか退院が早まり、迎えに行った。
道路も少し良くなって来ていて、3時間ちょっとで着いた。
後は水道であるが、京都水道局の方々が家の近くまで調査に来られて、近々水が出る
と思うと仰っていたので期待していた。
そして3月11日、奇しくも東日本大震災から13年目の本日、遂に待望の水道が
復旧した。
厳密には、昨日から既に隣近所で出ていたようだ。
水が出た事で、明日から2ヵ月以上ぶりに仕事を再開できる事になった。
※3/25追記
最近は水道工事の手伝いを2回と、Aさんのブルーシート貼りのバイトを4回
しています。
外仕事素人なので、大した事出来ないのですが。
今日はAさんの手伝いで2回、屋根に登りました。
滑りにくい瓦だから、大丈夫上がって来てと言われて登りましたが、
2回目よりも1回目が高くて、怖かったです。
3連梯子で降りる時、足が掛かるまでが特に怖かったです……高所恐怖症&外反母趾
の自分にはキツイものがあります。
水が出て一区切りついたという事で、まとめに入りたいと思います。
インフラの復旧順番は、①ガス②電気③水道で、水道の復旧には時間が掛かります。
洗い物を考えると、1人あたり10ℓ位の水は必要と思われます。
自衛隊の給水車は3日~4日位で来ると思われますが、初期は給水制限があります。
適当な容器があった方が良いでしょう。
給水制限が無ければ、ポリ容器等で良いのですが、4ℓの焼酎の容器が使いやすかった
です。
トイレ用にも、洗い物や料理の時も。
キッチンが広い家なら、ポリ容器(蛇口付き)をどんと置いておけるでしょうけど。
ポリ容器から使いやすい大きさの容器へ移す際には、漏斗より灯油ポンプの方が
便利でした。新品の灯油ポンプを買っておいた方が良いと思います。
ストッカーにパンや肉などを冷凍しておきましょう。米は冷凍するとぼそぼそに
なっちゃうので。
米は余裕を持って精米して置きましょう。若しくは精米済みのお米を。
当たり前ですが、玄米だと停電時に精米出来ません。
災害時は店が営業できないか、営業できたとしても時短営業で店内は大混雑、
レジ待ちの行列が出来るでしょう。しかも断水してトイレも使えません。
余裕を持って食料を備蓄して置いた方が良いでしょう。
ペットを飼われている方も、余裕を持って餌やトイレ用品など用意しておいた
方がいいでしょう。
営業開始直後は、直ぐに売り切れる可能性が高いです。
トイレのタンクに入れる水が必要になります。
近くに川などがあって汲めればいいのですが、家の雨樋トヨを切って下に
大きい容器を置いておくと、雨が降った時に一日で溜ったりします。
※寒い時ならいいけど、暖かい時期はボウフラが湧くと思われます。
罹災証明書の申請をする時には、被災状況が分かる写真をスマホ等で撮って保存
しておきましょう。写真を見せてくださいと言われます。
防寒着(勿論毛布も)は用意しておいた方が良いでしょう。非常時にはガソリンが
いつ入れられるようになるか分かりません。
なるべく車のエアコンを使わないようにする為にも、防寒着の用意を。
手回し充電器、ラジオ等もあった方がいいかと思われます。
停電時にライトが要ります。乾電池も、余分に用意しておきましょう。
ロウソクは余震があった時に怖いので、卓上ライトがあった方がいいかと。
手回し充電出来るタイプとか便利そうですね。あとソーラー充電式とか。
問題はトイレなんですが……避難所などでは○○こがてんこ盛りになるという話を
聞いたりします。
携帯トイレの用意も限界があるでしょうし、グランドがある避難所なら穴を掘って
男女別にテントかブルーシートで囲いを作った。したら埋めていくと。
てんこ盛りになるより、ずっと衛生的だ。
避難所と言う位なら、テントを何張りか用意して置いて欲しい。ロープも。
避難所は優先的に支援物資が届けられたり、炊き出しが行われたり、他に人が居て
安心感もあるかもしれませんが、トイレが一番の問題ですね。冬なら、寒さもですが。
感染リスクもありますし。
災害に便乗する詐欺行為に注意しましょう。
向こうからブルーシート掛けますとか言ってくるのは大抵詐欺らしいです。
助成金で、役場を通してやっている所なら大丈夫だと思いますが。
家の鍵も施錠しておきましょう。
家を新築する人は、ある程度高台で且つ、地盤が強そうな所に建てた方が良いかと
思います。埋め立てした所は地盤が弱いです。
屋根材も瓦以外にした方がいいかもしれませんね。
瓦屋も災害時には忙しくて、なかなか来てくれませんから。
ブルーシート貼りが一段落してから、になるかと思われます。
ブルーシートも用意しておいた方がいいでしょう。
発生初期は業者が見つかっても、ブルーシートが無くて断られたという話を聞きました。
なるべく早く応急処置したいのなら、備えておいた方が宜しいかと。
その際ブルーシートは少なくとも♯3000番は必要かと。3000番でも紫外線による劣化で
長くても1年程しか持ちません。
UV対応は4000番以上ですが、その分お高くなります。
断水時に備え井戸水を家に使えるようにしていると風呂に使えたり便利ですが、
難しいでしょうか。妹夫婦のところがそうで、助けられました。
備えておくもの
水(出来れば1人あたり一日10ℓ程度)、水を入れる容器、食料(精米済みの米)、
防寒着、毛布、カイロ、ライト、ラジオ、乾電池、スマホ充電器、カセットコンロ、
トイレットペーパーなど紙類ウエットティッシュも、割り箸、コップ、紙皿、
携帯トイレ、ブルーシート、薬、新品の灯油ポンプ(水を容器に移す際に使用)
ロープ(ブルーシートを自分達で貼る際などに ※お勧めはしませんが)、土のう袋
生理用品、ペット用品など
地震に驚いて、家から出て行って見つからないと言う悲しい事例がかなりあったそうです。
ペットもパニック状態になってるので、逃げられないように注意なさって下さい。
最後に、全国から支援に来て能登を助けて頂きありがとうございます。
寄付金につきましても多大なご寄付をお寄せ頂き、感謝です。
ありがとうございます。
災害が起きないのが一番だけど、皆様も、もしもの時に備えて下さいませ。