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貴女のせいで話が進まねーです

 オークさん達の村へと招待され、そのままいちばん豪勢だという村長の家にお邪魔すると同時に会議が始まりました。


『さて……それではこれから、我々が協力してオークさんのイメージアップについて話をはじめていきまーす! 拍手ー!』


 パチパチパチとまばらに聞こえてきた拍手の音。

 オークの言語で話をした私の言葉は分からなかったようですが、事前に伝えておいたのでセシリアと雌豚さんも話の趣旨は理解していました。

 まぁここからは魔族の公用語で話すので、頭のいい優等生のセシリアが雌豚さんの通訳となってくれる事でしょう。 まぁ雌豚さんは争いの種になりそうなので、わざわざ伝える必要は内容にも思えますが。

 先程から


『それでは……まずは自己紹介から。 本日の司会を務めさせていただきます私は異種族通訳者のアリスです。 こちらの青髪の女が私の仲間のセシリアです。 それと、その右にいるのが……まぁ説明不要でしょうが雌豚さんですね』


 私の『雌豚さん』という言葉に何人かのオークさんは「くくくっ!」と忍び笑いを浮かべていました。

 ふっふっふっー! 狙い通り、どことなく漂っていた緊張を解すことが出来ましたね!


『申し訳ありませんが本日はあまり時間がありませんので早急に始めさせていただきます。 今回の議題である「オークのイメージアップ」についてですが……そもそも今現在どういう認識を抱かれていると?』


 私が発言を促すとスっと立ち上がったのは一人のオークさん。

 確かこの村の長老さんと名乗っていましたね。


『その……女性を攫って嬲る存在……といいますか』

『あぁ……まぁ確かにそうですね』


 まぁ……これは実際にあったことですしねぇ……。

 とは言っても、はるか昔のことですしあの時は世界の情勢も今のように平和ではなかったようですし……。


「はぁっ!? なに馬鹿なこと言ってるの!? これはれっきとした事実でしょ事実!」

「「また始まった……」」


 セシリアの通訳を聞いて再び騒ぎ始める雌豚さん。

 私とセシリアは顔を見合わせて、はぁっ……とため息をつくのでした。

ブクマがめちゃくちゃ増えてました!

応援ありがとうございますっ!

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