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第十六走「護衛依頼は、心臓に悪そうでした」

○前回までのあらすじ

 ごろつき達に襲われたコニーとグルタは、偶然居合わせたガイダールによって窮地を脱した。しかしガイダールが倒したはずのごろつき達に逃げられてしまう。またごろつき達に脅かされる事になったグルタだが、そこでコニーがグルタを守るために立ち上がる。

 教会で起きたグルタさんとごろつき達との一件から数日が経った。僕は再び教会の依頼を受けて、グルタさんが待つ教会の前まで来ていた。教会の扉を開けて中に入ると、グルタさんは以前と同じ様に祭壇の下で箒を掃いていた。

「グルタさん、お早うございます!」

「コニーさん、お早うございます」

 僕がグルタさんの元に歩み寄りながら挨拶をすると、グルタさんも穏やかな笑顔を浮かべながら小さく手を振って挨拶を返してくれた。

「今日はよろしくお願いしますね」

「はい、頑張ります!」

 前回と同じくグルタさんに案内されて、僕は教会の奥にある休憩室へと通された。そしてこれも前回と同様に魔石によるギルド依頼の手続きを済ませて、清掃用具を持って再び教会の祭壇まで戻って来た。

「それじゃ、早速始めましょうか」

「はい!」

 そのまま僕達はこれまた前回と同じく、まずは箒による床の清掃を始めるのだった。


◇◇◇◇◇◇


「……あの、コニーさん」

「何ですか?」

 しばらく二人で掃き掃除を続けていると、黙々と清掃作業をしている静寂に耐えられなかったのか、グルタさんから突然声を掛けて来た。

「今回はこうして護衛依頼を受けて頂いて、本当に有難うございます」

 グルタさんは箒を動かす手は止めず少し申し訳なさそうに、しかししっかりと誠意を込めて礼を言ってくれる。今日僕が来たのはギルドの依頼ではあるのだけど、今回は教会から正式に護衛依頼として受理された依頼を受けて来ていた。結局誰が不明瞭な依頼を出したかは分からなかったけど、グルタさんが教会の責任者に掛け合ってくれたおかげで、清掃依頼として冒険者ギルドに登録されていた依頼を護衛依頼に書き換えてもらった。その際依頼の報酬を引き上げるという話になって、いらないと断る僕と上げるべきだと主張するグルタさんでほんの少し揉めたけど、護衛依頼として適正な報酬は必要という結論となり報酬は引き上げられる事になった。

「いえ……こちらもグルタさんや教会の皆さんに協力してもらって、ようやく依頼が出来ますから」

 本当なら一日でも早く依頼を受けたかったのだけど、僕はグルタさんと相談してこの日が来るまでずっと待っていた。それは教会にグルタさん以外の人がいない状態で、僕がグルタさんを守るために必要な条件でもあった。僕の能力と実力ではグルタさん一人を守るのが精いっぱいなので、他に保護対象がいるとごろつき達に襲われてしまう危険があったからだ。なので僕も教会に来るまでに周辺の気配を察知して、万が一巻き込まれそうな一般人がいない事を確認している。

「それはいいのですが、護衛依頼にするのでしたら清掃まで手伝って頂かなくても……」

「いえいえ、元々は清掃の依頼を受けて教会に来ていましたから。それにごろつき達も毎回来る訳じゃないらしいじゃないですか。それなら普段は清掃依頼としてグルタさんの役に立ちたいんです!」

 また申し訳なさそうな顔をしているグルタさんだけど、僕としてはそんな事を気にしないで欲しいと努めて元気よく返す。グルタさんの話ではごろつき達はそう頻繁に現れる時もあれば、一度姿を現してから一月以上も顔を出さない事もあるらしい。何かしら向こうにも事情があるのか、何か別の原因があるのかは定かではないけど、護衛としての役目を果たせるか分からない内から報酬だけもらう訳にはいかないと思った僕は、教会の依頼内容に護衛と清掃の両方を入れてもらう事にした。来るか分からないごろつき達のためだけの依頼ではもったいないという事で、僕の主張はグルタさんを経由して教会にすんなり通ったそうだ。

「……そうですね、折角依頼を受けて来て頂いたのに何もしないと、コニーさんが罪悪感を抱いてしまいますからね。そうした罪の意識を生まない姿勢は素晴らしいと思います」

「そこまで考えてはいないんですけどね……。僕は最初からグルタさんの役に立てる方法を考えて、出来る限りの努力をしようと思っただけですから」

 あまりに高度な誉め方をするグルタさんについいつもの調子で否定してしまう。流石修道女だけあって、僕の言葉を奇麗に受け取ってくれている。

「……コニーさんは、どうしてそこまで私を助けたいと思ったんですか?」

「えっ……?」

 更なるグルタさんの質問内容に、僕は虚を突かれた気がして小さく声を上げる。正直グルタさんに聞かれるまで考えもしなかったけど、僕自身もちゃんとした理由がよく分かっていない。

「……そうですね。うまく言葉に出来ないですけど、何となくグルタさんの事を放っておけなかったんです。あの時このまま依頼を終えてしまったら、もう一生グルタさんとは会えなくなってしまいそうな気がして……」

 深く考え込んでみたけど、結局答えが出ないままとりあえず素直な気持ちを伝える事にした。自分でも何を言っているのかよく分からないけど、言葉の通りグルタさんの事を守りたかったのはただ放っておけなかったというだけだったと思う。

「変ですよね……ほんの数日前に初めて会っただけのはずなのに。でも何故かグルタさんの事が他人事の様に思えなかったというか……」

 さらに必死になって言葉を重ねて自分の思考を取り繕うとしたけど、重ねれば重ねるほどどんどん迷走してしまいそうになる。

「……いえ、すいません。少し意地悪な聞き方をしてしまいましたね。私もコニーさんを困らせるつもりはありませんでしたのに……」

 僕が慌てている様子を見て不憫に思ったのか、グルタさんが口元を抑えて笑いを堪えながら僕の言葉を遮った。

「……コニーさんは純粋に、私のためを想って護衛を請け負って下さったんですね。冒険者でしたら自身の都合を一番に考えるものですが、コニーさんはただ私を救いたい一心で護衛を名乗り出てくれて……本当に感謝しています」

「そ、そんな立派なものじゃないですよ……」

 畳み掛ける様に誉め言葉を連ねるグルタさんに耐え切れず、感謝を返すよりも先に顔を背けて謙遜してしまう。またいつのも癖が出てしまったと思った僕ははっとしてグルタさんの様子を確認する。嫌な思いをさせてしまったと思ったけど、グルタさんは相変わらず穏やかで優しい表情のままでほっとした。

「……でも、こちらこそ有難うございます。こんな僕を頼りにしてくれて……」

 今度こそ感謝を伝えようと、僕は精一杯の言葉を絞り出す。あまりに拙くて物足りない感謝の言葉ではあったけど、僕なりに気持ちを込めて感謝の言葉を口にした。

「そんな事はありませんよ。私はコニーさんだからこそ、頼りにしてもいいと思いましたから」

「そんな頼りがいのある人間じゃないと思いますけど……」

 またもグルタさんからの誉め言葉を受けた僕は、少しだけ謙遜した言葉を漏らす。まだ完全に自分を卑下する姿勢は拭い切れないけど、意識すれば多少なりとも言葉を抑える事は出来た。

「……そうですか。ですが依頼を受けて頂いた以上、ちゃんと私の事を守ってくださいね」

 少し悪戯っぽい笑みを浮かべてそう言ったグルタさんは、そのまま振り返って清掃作業に戻った。最後に見せた表情の真意がよく分からなかったけど、グルタさんの言う通り僕が今何と言おうと依頼を受けたのだから、僕はグルタさんの護衛を全うしなければならないんだ。それなら僕はするべきなのは無駄に卑屈な言葉を並べるんじゃなく、依頼のために尽力する事だ。

「……はい、頑張ります!」

 今一度気合を入れ直した僕は、箒を掃きながら一歩ずつ端へと歩いていくグルタさんの背中へそう宣言した。グルタさんは一切反応を示さなかったけど、教会内に反響するほどの声で伝えたので聞こえてはいるはずだ。僕もその言葉を最後に箒を握りしめ、グルタさんと反対方向へと清掃を進めて行く。

「……っ!」

 そうしてまた静まり返った教会内だったけど、僕は外から不穏な気配を感じ取り一人静かに緊張を走らせる。咄嗟にグルタさんの方へと振り返るけど、グルタさんの背中からは何かに気付いた様子は感じられなかった。

(限界疾走オーバースプリント……!)

 外の気配が教会に近づくのを感じて若干の焦りを感じた僕は、箒をその場に放り出して高速でグルタさんの下へと駆け寄る。

「……?」

 箒が床に落ちた音を不審に思ったグルタさんがこちらに振り返る。グルタさんがこちらに気付いた頃には、僕はすでにグルタさんの目の前まで迫っていた。

「こ、コニーさん!?」

 突然目の前に現れた僕に驚いたグルタさんは、何事かと目を白黒させる。しかし驚いた割にグルタさんは僕の事を押し退けようとはせず、その場で立ち尽くしてこちらの様子を窺っている。

「グルタさん、こっちです!」

 説明する時間もないと思った僕は、グルタさんの肩を取って教会内を見渡した。そのまま行き先を定めた僕はグルタさんを抱き寄せる形で一緒に教会の扉へと飛び込んだ。幸いにも僕の強引な行動に対してグルタさんが無暗に抵抗しなかったおかげで思った通りの行動が出来ている。

「おら、また来てやったぞ!」

 そして僕とグルタさんが教会の扉の裏へと辿り着いたとほぼ同時に、僕達を襲ったごろつき達が扉を乱暴に蹴破って声を上げながら教会内に入って来た。

「……っ!?」

 突然目の前で開け放たれた扉にグルタさんが驚いて声を上げない様に、僕はすかさずグルタさんの口に手を当てて塞いだ。

(……隠形ハイド)

 僕自身も声を上げない様に口を固く結んで、スキルでグルタさん諸共気配を消した。身体を強張らせたせいか余計に緊張感が増して、今にも心臓の音をグルタさんやごろつき達に聞かれてしまいそうな気がした。外界にいた時でもこれほどの緊張感はなかったのに、それだけ護衛は精神的に辛いものだったのか。

「……何だ、グルタは何処だぁ?」

 ごろつき達は教会の中ほどまで踏み込んで、ようやく異変に気付く。教会内の何処を見てもグルタさんの影も形も見つからず、ごろつき達は方々へと視線を巡らせてグルタさんを探す。

「……まさか、この期に及んで隠れたなんて言わねぇよなぁ!?」

 グルタさんの姿が見えない事に早くも痺れを切らしたのか、元冒険者のごろつきが声を荒げて教会中に響かせる。

「……お前らは奥を見て来い。俺は出てこないか様子を見てる」

 元冒険者のごろつきが他の二人に指示を出すと、指示を受けたごろつき達は返事はせずに言われるまま奥にある扉を開けて入って行った。ごろつきが一人になった上に、扉の影で気配を消している僕達には気付いていないので何か動くべきかと考えたけど、今は様子を見るべきだと思いそのまま扉の奥に身を潜める。

「ちっ……もう諦めがついたと思ったが、随分としつこい奴だ。簡単な上に報酬もいいから受けたが、随分と手間が掛かっちまってやがる。こんな事になるなら、もう少し軽い条件にしとくんだったな」

 僕達がいるのを知らないごろつきは油断しているのか、何やら重要な機密を愚痴と共に口走っている。どうやらこのごろつき達は誰かに雇われてこの騒動を引き起こしているみたいだ。

「グルタの奴もいい加減教会を辞めちまえば、こんなひどい目に遭う事もないのになぁ……」

 また愚痴をこぼすかと思ったごろつきの口から飛び出したのは、何やら意味深な内容の発言だった。あくどい笑いを堪え切れずに漏らす醜悪な姿に怒りを覚えるけど、まだごろつきが何か重要な情報を漏らすかもしれないので気持ちを静めて様子を窺う。

「……いや、教会を辞めたら辞めたでその後の扱いを考えたら、俺達に弄ばれている方が幸せかもな。どっちにしろグルタに逃げ場はないと思うと、あまりの不幸っぷりに同情しちまうよ」

 最早笑いを堪える事をやめて高らかに笑うごろつきの姿に、握りしめていた拳に力が入る。

「……っ!」

 しかし拳が柔らかく包まれる感触に、僕は怒りを忘れて振り返る。するとグルタさんがこちらを真っ直ぐと、そして力強い眼差しでこちらを見ながら僕の拳を手に取って抑えている。僕でさえごろつきへの怒りで我を忘れそうになっているのに、あれだけの暴言を聞かせれたグルタさん本人が冷静なまま僕の怒りを鎮めようとしているなんて、グルタさんはどれだけ心の強い人なんだろう。そんなグルタさんの雄姿に僕も理性を取り戻し、気を取り直して再びごろつき達の様子を窺った。

「……おぉ、どうだった?」

 その後間もなく教会の奥へと姿を消していたごろつき達が戻って来た。足音に気付いた元冒険者のごろつきはご機嫌な表情で振り返りながらごろつき達を出迎える。

「それが……何処にも見当たらなかった」

「こっちもだ」

「……何だと?」

 しかし戻ったごろつき達が手ぶらのまま芳しくない様子で戻って来たのを見て、元冒険者のごろつきは一転して険しい顔でごろつき達を睨みつける。

「ちゃんと探したんだろうな?」

「あ、あぁ……部屋を一つずつ回って探したぞ」

「隠れられそうな場所もくまなく探したが、人っ子一人いなかったぞ」

 元冒険者のごろつきが目に見えて不機嫌になったのを見て、他のごろつき達は怯えた様子で報告する。さっきも元冒険者のごろつきが一方的に指示を出していたし、この中で元冒険者のごろつきが一番立場が上みたいだ。

「そんなはずはないだろ! ここに来るまでにグルタの姿は全く見なかったんだ! 必ず教会内の何処かにいるはずだ!」

 激昂を飛ばす元冒険者の言葉からして、ごろつき達はグルタさんが教会にいる事をあらかじめ知っていた様な口振りだ。僕が教会に来た時は周辺に誰もいなかったはずだけど、どうやってごろつき達はグルタさんが教会にいる事を知ったのだろう。

「あ、あの……奥にいなかったんなら、ここにいるんじゃないか?」

 唐突に閃いたのかその場凌ぎの発言か、委縮していたごろつきの一人が意見を出してきた。

「あぁ……? そういえば、ここは探してなかったな」

 その一言を聞いた元冒険者のごろつきは、意外なほど瞬間的に冷静さを取り戻した。そしてここに来て急に僕達が危うい状況に陥ってしまった。隠形ハイドのスキルで気配は消しているから簡単には見つからなかったものの、少し注意を働かせて探されてしまったらいずれ見つかってしまう。まだごろつきが一人だけの時なら逃げる隙があったけど、今からグルタさんと一緒にここから見つからずに逃げ出すのは無理がある。これならごろつき達が戻って来る前に逃げておくべきだった。

「おや……何やら騒がしいと思ったら、先客がいた様だね」

「……!?」

 今にもごろつき達の捜索が始まろうとした時に、教会の扉から弱弱しい声が聞こえて来た。誰かと思って扉へと視線を移すと、数人の老人が参拝に来たみたいだ。今までごろつき達へ意識を向けていたせいで老人達の接近に全く気付かなかった。

「……あぁ、何だ?」

 ごろつき達がそれを見逃すはずもなく、元冒険者のごろつきが面倒そうな顔で老人達へと振り返る。ごろつき達の注意が老人達に向いた事で僕達が見つかる危険は避けられたけど、今度は老人達の身が危ない。

「……っ!」

 どうにか出来ないかと僕が踏み出そうとすると、グルタさんに手を引かれてまた止められる。どうしたのかとグルタさんの方を振り返ると、グルタさんの手に小さな魔石が握られているのが見えた。先日グルタさんに説明された、兵団への緊急連絡用の魔石だ。この魔石を使うと兵団に緊急事態を伝えて来てもらう事が出来るのだけど、グルタさんは普段からこうして携帯していたのか。魔石を見るとすでに魔力を通した後みたいだから、兵団が来るまで堪えて欲しいと言っているのかもしれない。しかし兵団が来るまでまだ時間が掛かるだろうから、老人達の身の安全はどうするつもりなのだろう。

「……」

「……!?」

 僕がグルタさんの意図を読み取るより前に、グルタさんが僕の元を離れてごろつき達の方へと歩み出す。まさかグルタさんは自分を囮にして、兵団が来るまでの時間を稼ぐつもりなのか。もしかして今までもグルタさんは、自分の身を顧みずにごろつき達を相手にしてきたのか。

「……っ!」

「!?」

 グルタさんが隠形ハイドの効果範囲から外れる直前で、僕は何とかグルタさんの手を取って引き留める事が出来た。ここでグルタさんが犠牲になってしまったら、僕は何のために依頼を受けてここにいるのか分からなくなってしまう。それにこれ以上誰かのためにグルタさんが身を削ろうとするのを、黙ってみているなんて出来なかった。

「……っ」

 グルタさんが構わずごろつき達の下へと向かおうとするのを、僕は半ば強引に扉の影まで引き戻した。辛うじて僕の方が競り勝ってグルタさんを引き戻して、グルタさんの肩を掴んで僕よりも扉の奥へと押し込んだ。

「……っ!」

 必死な様子で行かせて欲しいと懇願するグルタさんだったけど、行かせないと決めた以上僕も引き下がるつもりはなかった。でもグルタさんが自分の身の安全よりも、老人達の安否が気になる気持ちも分かっている。だからこそここは護衛である僕が、この状況を何とかしないといけないんだ。

「……っ!」

「……っ」

 覚悟を決めた僕が行こうとすると今度はグルタさんが僕の手を掴み、心配と不安の眼差しでこちらを見つめる。僕はこれ以上グルタさんに心配を掛けまいと、僕の手を握るグルタさんの手にさらに手を重ねて、ゆっくりとグルタさんの手を離して笑いかける。

「今忙しいんだ、とっとと帰んな!」

「わしらは参拝に来ただけじゃ……そこを通しておくれ……」

 そうこうしている内に、ごろつき達が老人達の目の前まで迫って突っかかっていた。急がないと危ないと思った僕は、グルタさんがごろつき達に見つからない位置にいるのを確認してから颯爽とごろつき達の死角へと潜り込む。

「だから帰れって言ってんだよ!」

 虫の居所の悪い元冒険者のごろつきは老人達の話に構う事なく、いきなり腰にある剣へと手を伸ばす。完全に老人達に意識が向いていて隙だらけのごろつき達を見て、僕はごろつき達の影を縫って懐に入り込み、身に着けている武具をかすめ取った。

「……って、あぁ?」

 剣を振り上げようとしていた元冒険者のごろつきの手は空を切って、虚無を手にしていた。

「ど、どうなってんだぁ!?」

 ついさっきまで腰にあったはずの剣がないという状況に頭が追いつかず、元冒険者のごろつきは剣を掴むはずだった手と剣を携えていた腰を交互に確認する。

「お、俺の剣ねぇ!」

「俺の斧もないぞ!?」

 元冒険者の異様な様子を見た他のごろつき達も、自分の武具がない事に気付いて驚きの声を上げる。

「て、てめぇら……何をしたぁ!?」

 意味不明な事態に混乱した元冒険者のごろつきは、目の前にいた老人達へと怒りをぶつけた。

「な、何の事ですか……?」

 当然何も知らない老人達は首をかしげて否定する。武具を取り上げて戦力を削いだけど、このままでは素手で老人達に襲い掛かりそうだ。僕は咄嗟に取り上げた武具をまとめて祭壇の方へと放り投げた。

「な、何だぁ!?」

 耳をつんざく金属音が教会内に響き渡り、全員の注意がごろつき達の武具へと向かう。

「……な、何でそんな所に俺達の武具が……」

 立て続けに起きる珍事にごろつきの一人が恐怖を覚える。確かに突然武具が消えて誰のいない場所から現れたら、不気味な存在を疑ってしまうのも無理はない。これで武具への注意が向けば、隙を見て老人達を避難させることが出来るかもしれない。

「ちっ……全く、今日は何だってんだ。おい、さっさと取ってこい!」

 対して元冒険者のごろつきは怯える所か苛立ちで頭が一杯みたいで、舌打ちしながら他のごろつき達に武具を取って来る様指示を出した。どうやら元冒険者は老人の前から動かないみたいで、このままでは老人達を逃がすのは難しい。

「は、はい……」

 すっかり怯えて震えているごろつきは動けないので、もう一人のごろつきが駆け足で武具が落ちた祭壇の前まで向かった。このままではまたごろつき達が武具で老人達を襲ってしまう。仕方なく僕は急いで教会の隅を移動して祭壇の方へ回り込む。

「なっ……!?」

 しかしごろつきが武具を拾おうと手を伸ばした所で、隠形ハイドで姿をくらませたままの僕が横から武具を搔っ攫っていく。目の前で一瞬にして武具が消えた事に驚いたごろつきは周囲を見回して消えた武具を探すが、すでに物陰まで避難した僕の姿を捕らえる事は出来なかった。

「今度は何だ!?」

 いい加減うんざりといった様子の元冒険者のごろつきが声を乱して叫ぶ。

「め、目の前で武具が……」

 目の前で起きた現象が理解出来ず、ごろつきはしどろもどろになりながら何もない宙を指す。

「くそっ、何が起きてんだよぉ!?」

 苛立ちが限界を超えたのか、元冒険者のごろつきの叫びが教会中に木霊する。

「このっ……!」

 そしてその怒りをそのままぶつけるかの様に、元冒険者のごろつきが足を思い切り老人達へと振りかぶる。その様子を見て危険だと思った僕は考えるよりも早く、老人達の下へと全速力で向かった。

「くそがあぁ!」

「ぐっ……!」

 汚らしい声を上げながら老人達へ繰り出された蹴りを、僕が寸での所で回り込んで両腕を重ねて受け止める。強烈な蹴りを受けた僕は押されて吹き飛びそうになるけど、老人達に被害が及ばない様に蹴りを適当な方向に逃がして何とか踏み止まる。

「て、てめぇは……!」

 何とか姿を隠して凌ぎ切ろうと思っていたけど、老人達に直接危害を加えようとしたのを止めない訳にもいかず、ついにごろつき達の前に姿を現してしまった。

「……はっ、まさかてめぇがここにいるとはなぁ!」

 元冒険者のごろつきは僕を見て馬鹿にした様な顔で笑う。ごろつき達からすれば僕はつい先日手の足も出なかった貧弱な冒険者だったのだから、当然の反応と言えるだろう。

「さっきのもてめぇの仕業か……ちょっと技に覚えがあるみてぇだが、この前の事を忘れた訳じゃねぇだろ?」

「……」

 さらに馬鹿にした様な声色で話し続けているごろつきの言葉を、僕はただ黙って聞いていた。僕を見てごろつきが油断している間に、どうにか打開策がないかと模索する。正直こうして姿を晒してしまった時点で僕は打つ手がなくなったのだけど、今は少しでも時間を稼いで解決策を練らないと。

「……そういや、俺達から盗った武具はどうした?」

「……!」

 唐突にごろつきの方から話題を振られて、僕は微かな望みが見えた気がした。もしかしたらここから打開策が見出せるかもしれない。

「……それなら、危ないからさっき外に捨てたよ」

 実の所そんな時間はなかったので近くの物陰に隠しておいたけど、ごろつき達が別の方へ注意を向けてくれるかもしれないと思い咄嗟に嘘をついた。

「……嘘だな」

 元々本当の事を言うつもりはなかったけど、まさかこんなにも早くバレるとは思わなかった。さっきも一瞬にして冷静になっていたし、元Cランク冒険者だけあって思った以上に頭が働くみたいだ。

「そんな見え見えの嘘がバレないと思ったか?」

「……」

 完全に図星を突かれて動揺しそうになるけど、ここで弱みを見せてはいけないと口を閉ざしたまま歯を食いしばって堪える。

「答える気がないなら、答えたくなる様にしてやるよ!」

「……っ!」

 不意に元冒険者のごろつきが拳を突き出したので、僕はすかさず身体を逸らして躱す。先日襲われた時よりは冷静でいられたおかげで、無駄な動きもなく奇麗に避けられた。

「ちっ……本当に逃げるのだけはうまくやりやがる……」

 僕がことごとく攻撃を回避した時の事を思い出し、元冒険者のごろつきは面倒そうに顔をしかめる。

「だが……結局この前と同じだな。人質がいりゃ関係ねぇ」

 そう言いながら元冒険者のごろつきは僕の背後へと怪しい視線を送る。僕の後ろには逃げる事が出来ずにいる老人達がまだ残っている。

「な、何じゃ……」

 ごろつきからの注目を浴びて、老人達はおどおどと身体を震わせている。このままでは本当にごろつきの言う通り、先日と同じ事の繰り返しになってしまう。

「くっ……」

 しかし今の僕にはどうする事も出来ず、じりじりと距離を詰めて来るごろつきを前に退くしかなく、老人達へ少しずつ迫って来るのを止められない。例えここで僕が攻勢に出ても、ただでさえ戦闘では確実にごろつきの方に分があるのに、正面衝突したらそれこそ終わりだ。

「……ん?」

 しかしごろつきが老人達を目の前まで追い詰めた所で様子が変わる。何か気になる事でもあったのだろうか。

「……ちっ、もう時間か。おい、さっさと逃げるぞ!」

「は、はい……」

「もうそんな時間か……今日は早いな」

 そして何かを察したのか、元冒険者のごろつきは他のごろつき達に声を掛けて撤収の準備を始める。何かあるのかと思ったけど、まさかもうすぐ兵団が来ると気付いたのか。確かにグルタさんが魔石で兵団を呼んではいるのだけど、僕も兵団がいつ来るかまでは把握していない。でもごろつき達には何故か間もなく兵団が来ると分かるみたいだ。

「だ、だけど武具は……?」

「そんな時間はねぇよ、さっさと行くぞ!」

 余程すぐそこまで兵団が迫っているみたいで、僕が取り上げた武具に構う暇もなく、ごろつき達は忙しなく僕の前を横切って教会を後にした。

「次はこうはいかねぇからな」

 去り際に元冒険者のごろつきが捨て台詞を吐き、教会はあっという間に普段の静けさを取り戻した。

「は、はぁ~~……」

 ごろつき達の姿が完全に消えて気配も感じなくなって、ようやく安心した僕は力尽きた様に膝をついてその場に座り込む。

「コニーさん、大丈夫ですか!?」

 倒れた僕を見て心配したグルタさんが駆け寄って僕の肩を支えてくれる。

「だ、大丈夫です……少し緊張しすぎて疲れただけです……」

 気が抜けて力が入らない僕は弱弱しい口調で説得力のない言葉を返す。

「そうですか……お疲れ様です」

 僕が強がりを言っているのは明白だったけど、グルタさんはそこには触れずただ感謝の言葉を掛けてくれた。

「すいません、騒々しくて……。参拝でしたらそちらで座ってお待ち下さい」

「あぁ……有難うね」

 さらにグルタさんは老人達への気遣いも忘れず、即座に教会の座席へと誘導してくれる。あんな事があった直後だというのにグルタさんはとても逞しい。

「お待たせしました!」

 老人達が教会へ入って行くのを見送っていると、緊急連絡を受けた兵団の人達が駆け寄って来た。

「お疲れ様です」

 グルタさんは僕の様子を確認してから立ち上がって兵団の人達へ丁寧に礼をする。

「ですが元凶はすでに立ち去った後です。今は何処にいるのか分かりません……」

 しかし次の瞬間にグルタさんは残念そうな顔で気を落とす。こうしたやり取りをグルタさんは何度も繰り返していると思うと、僕はいたたまれない気持ちが溢れそうになる。

「そうですか……しかしまた逃げられてしまうとは、やはりこの教会で起きている事は何やらただ事ではなさそうですね」

 兵団の人達も残念そうにしているけど、若干苛立ちというか面倒そうな空気を感じ取る。兵団の人達もこれだけ呼ばれていながら、犯人の顔すら拝めないのだから仕方のない事かもしれない。

「すいません……僕がもう少し引き留めておければ良かったんですが……」

 まだ身体に力が入らない僕は膝をついたまま、どうにか身体を回転させて兵団の人達の方へ身体を向ける。

「君は……?」

「あっ……僕はこの教会の依頼を受けた、冒険者のコニーです」

 膝をついたままの僕に疑問を持った眼差しを向けられたので、僕を自己紹介をしながらギルド証を取り出して腕を限界まで伸ばして差し出した。先頭にいた兵団の人がギルド証を受け取ると、魔力を通してギルド証を検める。

「……確かに、君がここの依頼を受けた冒険者みたいだね」

 ギルド証の確認を終えた兵団の人も納得してくれた様で、そのままギルド証を返してくれる。

「コニー……そういえば、何処かで見た覚えが……」

 後ろで僕の名前を聞いた兵団の一人が僕の下まで歩み寄って、目と鼻の先まで近づいてこちらの顔を覗き込む。

「……君、もしかしてガイダールさんのとこにいた子か?」

「えっ……? た、確かに僕はこの前までガイダールさんの下で訓練してましたけど……」

「やっぱりそうか! 道理で見覚えがあると思ったよ!」

 僕の返事を聞いて合点がいった様子の兵団の人が僕の肩を叩いて喜びの声を上げる。

「たまに自主練で基地に来た時によくガイダールさんの訓練を見てるけど、まさか君が冒険者だったとはなー」

 まさか他の兵団の人に憶えてもらえていたとは思わず、内心嬉しさに心が躍っている。兵団基地では他に訓練している兵団を見かける機会は何度もあったけど、こうして顔を合わせて話すのは初めてでより嬉しさに拍車がかかる。

「そ、そうですね……僕は業務体験で兵団にいただけで、本職は冒険者なので……」

 しかし繰り返す肩を叩いて笑う兵団の勢いからガイダールさんと同じ雰囲気を感じて苦笑いする。もしかしてあの兵団基地にいる人は大体ガイダールさんと同じ感じなのだろうか。

「しっかし、そんな子がよくここの依頼を受けたな。ガイダールさんの訓練を受けたなら、それなりに腕は立つんだろ? それこそ外界の依頼を受けまくって大暴れすると思ったが……」

「あはは……確かにガイダールさんの訓練を受けたら、誰でも外界でやっていけそうですね」

 兵団の人は半分冗談みたいな言い方をしているけど、それが冗談とは言い切れないほどガイダールさんの訓練は効果が高く、それ故に過酷な面も強い。

「……ですが、僕はそこまで外界の依頼をこなせる実力はないんです。それに僕が教会の依頼を受けたのは、目の前で困っている人を助けたいと思ったからなんです」

 前半は若干言い訳っぽくなってしまったけど、僕はこの依頼を本心で受けたいと思ってやっている。だからこそ言葉だけなら兵団の人の質問は嫌味っぽく聞こえそうだけど、兵団の人も悪気はなさそうだし僕自身もそう思ってないので、自信を持って依頼を受けている事を話せている。

「……そっか、君も大変だな。しっかり守ってやれよ!」

「うっ……!」

 最後に僕の背中を勢いよく叩いた兵団の人は、立ち上がって他の兵団の列へと戻って行った。その言葉と所作から本当にガイダールさんの影を感じて恐怖を覚えるけど、逆にガイダールさんらしい雰囲気を感じるからこそ愚直な温かみを感じてほっとする。

「……すいません、うちの者が騒がしくして……」

 先頭にいる兵団の人が申し訳なさそうにグルタさんに頭を下げる。

「いえ、お構いなく。コニーさんも心なしか嬉しそうでしたから」

 頭を下げる兵団の人に対して、グルタさんは穏やかな物腰で返す。しかしグルタさんに気付かれるほど僕は嬉しそうにしていたのか。そう思うと少し恥ずかしくなってくる。

「あっ、そういえば!」

 気持ちを紛らわせようと別の事を考えていたら、大事な事を思い出して思わず声を上げる。立ち上がろうとして足に力を込めるけど、まだ完全に力が戻っていなくて身体がふらつく。それでも兵団の人に元気をもらったおかげで何とか自分の足で立ち上がる事が出来た。

「どうしましたか?」

 僕がふらふらと何処かへ行こうとするのを、グルタさんが肩を抑えて呼び止める。

「あの……ごろつき達から取り上げた武具が、そこに……」

 僕は震える指で教会の隅を指差す。手掛かりとしては弱いかもしれないけど、ごろつき達の持ち物だから兵団の人達に渡す価値はあると思った。

「そうですか……では、行きましょうか」

「あっ……」

 僕の話を聞いたグルタさんは、僕の肩を支えながら引っ張ってくれる。僕が立つのすら苦労しているのを見て、気を遣って手を貸してくれるみたいだ。

「だ、大丈夫ですよ……歩くくらいなら、一人で出来ますから……」

「そうはいきませんよ。それに先ほどは一人であれだけ身体を張って頂いたのですから、私にもこれくらいはさせて下さい」

 僕が遠慮して手を引こうとすると、グルタさんは負けじと力強く僕の身体を引き寄せてしっかりと支えてくれる。まるでついさっきグルタさんとやっていたやり取りが逆転しているみたいだ。

「……はい、有難うございます」

 僕はまた悪い癖が出てしまったと反省しながら、グルタさんの善意を受け取る事にした。これでグルタさんの気が晴れるのなら安いものだ。

「兵団の方々もこちらへ。コニーさんもこの様子では、運び出すのは難しいですので」

「それでは失礼して……」

 そしてグルタさんの案内を受けて、僕とグルタさんに続いて兵団の人達も一緒にごろつき達の武具を取りに教会の隅まで移動した。

「これは………?」

「ごろつき達が持っていた武具です。教会で暴れる前に取り上げたんですが、何か役に立ちますか?」

 兵団の人が落ちている武具の一つを取り、ざっと武具の状態を確かめる様に眺める。改めて僕も武具を見てみるけど、パッと見た感じではごくありふれた剣としか形容出来なかった。

「ふむ……今直ぐには分からないが、確かにこれで何か分かるかもしれない。そういう事ならこちらで預かって調べさせてもらおう」

「お願いします……」

 疲弊した身体でどうにか礼をしようと、僕は首だけでお辞儀をする。グルタさんも僕に続いて兵団の人へと頭を深々と下げる。

「では我々はこれで失礼するよ。今回も連中の捕縛は叶わなかったが、教会の被害は見られないし連中から武具まで取り上げるとは、護衛として良い働きをしてくれたよ。兵団として本当に感謝している」

 兵団の人から贈られた感謝の言葉に、僕は嬉しさのあまり言葉を失ってしまう。何とか被害を出さない様にと必死になって大した成果を出せなかったと思っていたから、感謝されるほどの事をしているとは思わなかった。

「また兵団に来いよ。君が訓練している姿を見ると、こっちも頑張れる気がするからさ」

 さらに僕の事を知っていた兵団の人が前に出て来て、僕の頭を乱暴に撫で回す。そのまま兵団の人達は武具を回収すると、放心状態になった僕へ敬礼して教会を後にした。

「……あ、有難うございます!」

 兵団の人達の姿が教会の扉から消えそうになった所でようやく正気に戻った僕は、去り行く背中に出来る限りの感謝を込めて礼を言う。最後に後ろにいた僕を知る兵団の人がこちらに手を振って笑いかけて、兵団の人達は行ってしまった。

「……兵団の方々に愛されてますね」

 兵団の人達が姿を消してから、グルタさんが小さく呟いた。

「そ、そこまでじゃないですよ。僕なんて元々兵団の人間じゃないですし、ほんの二月だけ基地に通っていただけですから……」

 少し寂しげな面持ちでいたグルタさんが気になって、別に何もしてないのに慌てて言い訳めいた言葉を並べてしまう。

「……けど、そのたった二月だけの兵団で過ごした時間のおかげで、冒険者としての道を進み続ける事が出来ています」

 しかしそんな僕を見て優しく笑いかけてくれたグルタさんの表情を見て、僕も素直な気持ちを言葉にする事が出来た。

「私もですよ。つい数日前にこちらに依頼で来ただけですが、言葉にしなくても必死な思いが伝わるほどのコニーさんの姿を見て、私もまだ諦めなくていいんだな……と思いました」

「そう、ですか……」

 静かにそう語るグルタさんの様子が以前に見た時よりも輝かしく見えた僕は、本当にこの護衛をしていて良かったと思った。

「そう思ってもらえたのなら、ここに来て良かったです」

 少し前は教会に対してそれほどいい印象を持っていなかったけど、今はグルタさんのいるこの教会が居心地のいい場所だと思える様になった気がする。

〇おまけ「スキル:隠形ハイド

系統:技能 種類:隠密

 対象を中心に極小範囲の気配遮断を行うスキル。

スキルの範囲はスキル使用者の体長から身体を一回り覆う程度まで調整可能。

気配遮断の範囲内は周囲の注意や関心が向きにくくなる。

例え視界に入ったとしても、余程注意深くなければ見つける事は難しい。

スキルによる気配遮断の精度は使用者の練度によって異なる。

また声を上げたり物音を立てたりする等、注目を集める行動をするとスキルの効力を失う。

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