馬の基本権利・管理
◆馬の基本権利◆
馬を扱う場合、馬の福祉に対する全ての責任を負わなければなりません。
馬の心と体。両方の要求を理解してやらなければ、それは故意でなくとも虐待へと繋がってしまうことになります。
・交友関係
馬は群れる動物です。
ボスが率いる群れのボスに、人間がならなくてはなりません。そして、馬を扱うなら群れの他の馬から受けるような接触や交友がなければなりません。
要するに。
友達になりましょう。
可愛がりましょう
一緒に遊びましょう。
話しかけて親しみを持ってあげましょう。
乗るばかりでこれらの交友がないとしょげます。
・飼料
馬を扱う以上、仕事をすればその分だけ、生きるのに必要な栄養を摂れるようにしなければなりません。
牧草や乾草だけでなく、穀類や馬にとっての嗜好品であるニンジン、りんごなどなど馬が食べることに適しているものは与えてあげましょう。
また、夏バテに配慮したりすることも大切です。
夏バテ対策などについてはまた今度。
・優しくすること
馬は人間を群れのボスとして慕い、管理され、従うことを受け入れています。
故に、自身よりもはるかに小さな子供の指示でさえしっかりと従うことでしょう。
馬のことを大きくて怖いからと、押さえつけて恐怖で支配する必要なんてどこにもありません。
むしろ、相手が子供や初心者であれば、馬は身の振り方にかなり気を使いますし、優しくなります。
これは一例ですが、馬は子供が相手だとお手入れされているときも子供のために、自身の体にたかるハエを追い払いたくてもある程度我慢しますし、非力な子供でもお手入れしやすいように振る舞います。
同じように手入れをしていても、スタッフ相手ではこうはいきません。あいつら、こっちがベテランで避けられることも分かっているので、容赦なくあしを振り回してハエを追っ払います。
スタッフにやっている対応を子供や初心者相手にやっていたら、頭やお腹にあしがヒット! なんてことになりかねないので対応としては大正解なんですが、ちょっと複雑な気持ちになります。
私にも気を遣ってくれ……。「おん? お前避けられるんだからいいだろ」じゃねーのよ。
◆人間の責務◆
・馬の手入れ
・馬房の掃除(朝と夕方)
・食事の手配
・馬の運動
・馬の軽い健康チェック
・施設整備
・必要経費の支払い(やばい)
などなど。
馬への近づきかたは明日の更新とします。