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馬に乗るための道具達【鞍関係編①】

 お久しぶりです。更新が遅れてしまい、申し訳ありませんでした。


 今回話すのは、馬に乗るための道具についてです。


 毎度のことですが、ノベプラ版では画像容量の問題で画像を載せることができません。気になる人はなろうのほうをチラッと覗いていただけると幸いです。


 さて、馬に乗るためにはさまざまな道具が必要となります。


 今回からは、その道具を全体的にざっくりとした説明で解説していきます。


 馬に乗るために必要な道具とは?


 皆様は上記のことを問われてまず思い浮かぶのはなんでしょうか?(くら)? それとも口にくわえるハミ?


 もちろん、鞍だけを背中に乗せればいいわけではありません。もっと細かい道具達が必要となります。今回は、それぞれ必要なパーツごとにご紹介していきます。


 そして、次回からその道具について、もっと踏み込んだお話をさせていただこうと思います。


 さて、まずはじめに。


 馬に乗馬のための道具をつけて、乗る準備を整えることを業界用語で「馬装(ばそう)をする」と呼びます。


 今後道具をつけることを馬装すると呼びますので、ご了承ください。


【馬の背中に乗せる道具達】


 まず、この写真をご覧ください。


挿絵(By みてみん)


 この子は私の相棒ですが、馬装はすでに完了している状態となります。


 この写真からパーツごとに分けて解説といきましょう。


 ①(くら)


 当然のごとく馬には鞍を乗せます。大丈夫な人はもちろん鞍なしの裸馬状態でも乗ることができますが、普通の乗用馬は鞍を乗せる必要があります。


 物語中のエルフや野に生きるファンタジーな生き物であれば鞍なしで登場してもおかしくはありませんが、馬の背は背の筋肉をよく使い、よく肥えている状態でないと背骨が硬くてその上に直で座るとめっちゃ痛いです。


 さらに馬自体も、人の座っている状態の反動がドスドスとダイレクトにくるので、鞍がないと背を痛める恐れがあります。


 背中に乗せている全ての道具は、馬の背を守るためのクッションでもあり、人間のお尻を守るクッションでもあります。双方のために必要なものです。


 鞍には大まかに四種類あります。

 そのうち、主に乗馬で使う二種類を今回はご紹介いたします。


 ・馬場鞍

 一番最初に表示した写真のものです。

 お腹の下のほうまで覆うような広い革のデザインとなっていて、人間が座る部分の背もたれが深いのが特徴です。


 どっしりと安定した座りをすることで、上手いこと座っている人間の脚で反動を抜き、馬が動いているにもかかわらず、まるで反動などないかのように鞍つぼ(人が座る場所)に吸いついていることが可能になりやすいです。


 オリンピックにもあった「馬場馬術」において主に使用する鞍がこれです。


 馬場馬術は、決められた経路の中で決められた技と歩法を審査員に魅せる、いわばフィギュアスケートのような競技です。


 馬に乗っていれば当然地面と足が触れる瞬間に、馬上の人物に突き上げるような振動が襲いかかります。


 乗馬の経験が浅いかたはこのような振動を上手くいなす術をまだ知らず、馬上でバインバインと弾んでしまうのが普通です、が。


 馬場馬術競技では、まるで馬の歩く反動などないかのように、鞍から弾んでしまうことなく、優雅に椅子に座っているのと変わらずに演技をすることが重要となります。


 馬への歩行の指示は、大抵人間の脚で腹を叩くことで行うと教わることでしょう。この際脚が動いてしまうのは仕方のないことですが、馬場馬術ではこの脚の動きもまるでなにもせずに馬が動いているかのように魅せることが重要となっていきます。


 めっちゃ腹筋が鍛えられます。

 なにせ様々な反動やらをすべて腹筋やらなんやらで受け流すことになるからです。姿勢も正しく美しい座りで演技をするのが肝ですからね。


 こんな感じで、こちらの鞍はより姿勢をよく見せ、馬場馬術の演技をするのに特化したものとなります。


 ・障害鞍


挿絵(By みてみん)


 こちらの写真が障害飛越競技用の鞍です。

 馬場鞍との違いが分かりますでしょうか?


 馬場鞍ではお腹を覆うように垂れ下がっていた部分が短く、全体的にシュッとした作りになっています。


 それはなぜかというと、馬場馬術に求められることと、障害飛越競に求められることが違うからです。


 障害飛越競技では、ほとんどの間騎乗者は腰を浮かしています。特に障害を飛ぶ直前は馬の負担を減らすために背中にお尻をついている時間がほとんどないようにします。


 考えてもみてください。

 ハードルを飛んで着地したときに、背中にいきなりドスっと突き刺さるように小さい子供のお尻が降ってきたら余計に負担がかかると思いませんか?


 これを、腰をずっと、または障害を飛越するときのみ浮かしていることで反動を抜き、馬の背中への負担を和らげます。


 馬場では鞍につけてある(あぶみ)という、人間の足の踏み場となっている部分が長めにされますが、障害では腰を浮かす必要があるので結構短めです。


 また、座る部分が浅めになっていることも障害鞍の特徴です。


 これのもっっっと特化したものが、競馬に使われている鞍となります。極限まで鞍自体の重さを減らして、ほぼ座る場所は皆無です。


 他にもウエスタン用の鞍などがございますが、私はウエスタンについては詳しくないので割愛。


 次回は、この鞍の下に敷いている道具達についてお話ししていこうと思います。


 少しリアルのほうでパタパタとしていて更新が大幅に遅れてしまい、申し訳ございませんでした。


 なるべく続けていきたいと思っていますので、更新がないときは忙しいんだろうな〜と思って、のんびりお待ちいただけると幸いです。


 そういえば先 ちょうど先週の金〜日曜日にかけて馬術の全日本大会などがございました。ライブ配信などをしていたようです。


「全日本 馬術 動画」のキーワードで検索をしていただければ、日馬連のホームページにて全日本障害馬術大会2021のアーカイブが表示されます。


 障害飛越競技では、基本的にバーを落とすと四点ずつ減点されていき、コースをより早く走り抜けたペアの勝ち! という構図になります。


 規定タイムといって、何秒以内にコースを回り切らなければ数秒ごとに一つずつ減点されていくというルールと、バーを落としたら減点されるというルールさえ覚えていればなんとなくでも楽しく見られるはずです。


(ちなみに、同じタイムの人や、より早い人がいても、減点があるならもちろん、減点のない人のほうが成績は良いということになります)


 ご興味がありましたら、ぜひ見てみてくださいな!!

職場が忙しくなってしまってばたんきゅ〜中です。

来年になったら更新再開したいなあ。

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