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馬の栄養管理・栄養計算

 本日のお話は馬の栄養管理と私的な夏バテ対策についてです。


 まずは栄養管理。


 ファンタジー書きにとってはドラゴンやグリフォンのエサの描写などは無駄な部分かもしれませんが、書いてあると「おっ」と思うリアリティの出せる部分でもあると思っております。


 この辺りの細かい描写は、ほどほどに出しておくと世界観に深みが出てきて、個人的にとっても好きな部分です。


 もちろん、書きすぎれば読み飛ばしてしまうような文章になってしまったりもするので、ほどほどに。


 この実際の『馬』という動物の栄養管理を通すことで、ファンタジー世界の幻想の動物達の食事事情に着目した物語が描けるような一助ができればと思います。


 スローライフものでそういうの読みたいなあ。


【馬の栄養管理】


 前回、粗飼料と濃厚飼料についてお話をしました。


 なので、今回はそれを踏まえて、馬という動物にとって、どれくらいのご飯が適切なのか?というお話となります。


 あんまり難しく書いても、そもそも分かりにくいと思いますので簡潔にいきます。


 ・馬の一日の飼料


 ①粗飼料

 体重の1〜2%くらい。

 例(5〜10kg/500kg)


 ②濃厚飼料

 体重の0〜1.5%くらい。

 例(0〜7.5kg/500kg)


 ③飼料の総数

 体重の1.5〜3%くらい。

 例(7.5〜15kg/500kg)


 だいたいこのぐらいです。

 色々と細かい他の計算もありますが、とりあえず小説としてなにかを描写する場合は、体重に合わせてこのくらいなんだなあ……くらいの認識で大丈夫だと思います。


 一日に3回以上、この量のエサを与えればとりあえず大丈夫……みたいな。この回数を分けておくとより、腹痛の心配がなくなっていい感じです。


 さて、最後にですが、草食動物に与える乾草は体重の1%は必ずなければなりません。


 これは必要最低限という話で、これだけあげればオーケーというわけではありません。生命維持に必要な、最低ラインがそうという話でございます。


 また、馬にはカルシウムと食塩によるミネラル分やビタミン、整腸作用のある添加物などを与える必要があります。


 故に馬房に岩塩をぶら下げて自由に舐められるようにしておいたり、飼料を与える際にカルシウムなどを(さじ)でふりかけて与えたりする必要があります。


 ビタミンは欠乏すると、当然のことながら欠乏症になったりなどするため、注意が必要です。


 次に摂ったビタミンの役割。


 ビタミンA→視覚・皮膚の維持。欠乏すると夜盲症に。生草やトウモロコシなどに入っている栄養素です。


 ビタミンD→骨関連の維持。欠乏で骨関連の疾病。干された乾草などでとれる栄養素。


 ビタミンE→細胞膜構造維持・筋肉代謝の維持。欠乏で筋肉萎縮症など。生草や植物油などの添加で栄養をとれます。


 ビタミンK→血中の凝固因子・骨の代謝。欠乏で出血症状。腸内細菌による合成でのみとれるものです。


 他にも多少ありますがカットで。


 今回はここまで。

 次回は、今回話すつもりだった夏バテ対策についてを個別でお話することとします。


 次回もよろしく!!


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