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キリエ「この結末どう思う?」
チヨ「別れた恋人が妊娠している状態で戻ってきて、それを受け入れる主人公の心の広さよ」
キリエ「誰に孕まされたのも分からないのに、それでも好きだから受け入れるってさー」
チヨ「どこに信用できる要素があるのかねこの女に」
キリエ「なんでこの女っていう時にアタシを見てるのかな~?」
チヨ「偶然でしょ」
キリエ「なんかこういうの見ると、恋って怖いねー」
チヨ「この前までなんかわくわくする的なこと言ってなかったか」
キリエ「そうだけど、こういう面もあるって見ちゃったからさー」
チヨ「まぁ綺麗な恋愛なんてそうそうないでしょ、人間汚いし」
キリエ「人間レベルですか。それだと自分も汚いって言っているようなものでしょ」
チヨ「私一言も自分のことを綺麗だなんて言ってないよ?」
キリエ「もし言っていたら、それはそれで近づきたくないね」
チヨ「自分で言っといてなんだけど、私もそんな奴に近づきたくない」
キリエ「なんやねんお前」
チヨ「おぬしこそ」
キリエ「このお菓子初めて食べるけど、なかなかいいね」
チヨ「おぉ、気に入ったの?」
キリエ「悪くないかな~?」
チヨ「うっざ」
キリエ「にゃはは」
チヨ「これ苦手だわ」
キリエ「あら残念、合わなかった?」
チヨ「合いませんねぇぇ!」
キリエ「なんでそんなに強気なのよ。あと顔うざい」
チヨ「知るか」
キリエ「知れ」
チヨ「他にドラマある?」
キリエ「あるよ。今度は学園系ホラーかな」
チヨ「へー? どんなん?」
キリエ「空が暗くなると、トラック程度の大きさのてんとう虫が襲ってきたり、異能力でバトルするとか、中学生が変な女性達の企みに巻き込まれて苦悩する感じ」
チヨ「……なんだその展開」
キリエ「見てみる?」
チヨ「そこまでくるとどんな感じか気になるわ。見れる?」
キリエ「見れるよ。じゃあスタート」
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