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キリエ「チヨって私以外に友達いるの?」
チヨ「いるよ」
キリエ「何人?」
チヨ「10人くらい(?)」
キリエ「へーそうなんだ、私チヨ以外にいないからさー、羨ましいなー」
チヨ「え、えぇ、そうね。羨ましいでしょう?」
キリエ「どうやったらそんなに友達が出来るの?」
チヨ「適当に話を合わせればとりあえず話す仲にはなれる」
キリエ「話を合わせられない場合は?」
チヨ「違う人と話すとか? あと会話中に話を遮って自分の話をするのは緊急事態とかじゃない限りNG」
キリエ「そんな奴がいるのね」
チヨ「……」
キリエ「何チヨ、そんなじーっと見て。アタシの顔になんか付いてる?」
チヨ「自覚なしなのね」
キリエ「え」
チヨ「なんでもない」
キリエ「チヨはいつも友達とどんな話をするの?」
チヨ「芸能人とかアイドルとか動画投稿者とか」
キリエ「楽しい?」
チヨ「くっそつまんない」
キリエ「つまらないのに話すの?」
チヨ「別に話さないのもありだけど、それだと付き合いが悪いと思われて面倒なことになる」
キリエ「アタシみたいに1人で過ごせばいいじゃない? 楽だよ?」
チヨ「私もキリエみたいになりたいけど、定着しているイメージを変えるのがね……」
キリエ「は? 何それ? 意味わかんない」
チヨ「私も意味が分からないよ。行動できるけど行動したくないって感じ」
キリエ「……はー、まぁよく分からないことで悩んでいるのねー」
チヨ「あんたみたいに出来ないのよ。私は真面目というイメージがいつの間にかついているから」
キリエ「ほーん。あ、そうだ。ゲームしようよ」
チヨ「そっちから話を切るかんい」
キリエ「だってアタシとチヨでしょ? なら平気でしょ?」
チヨ「……ほんと、そういうところが羨ましいわ」
キリエ「ほら、これ2人で協力して戦えるの! やろうよ!」
チヨ「私機体ないよ?」
キリエ「安心して! 2つ持ってきているから」
チヨ「予備?」
キリエ「2つ同時にゲームしてるの!」
チヨ「出来るの?」
キリエ「クリアするくらいには。流石にノーダメージとまでにはいかないけど」
チヨ「まぁいいわ。私下手だけど文句言わないでね」
キリエ「おーけーおーけー、じゃあ行くぜ!」
チヨ「あれ、これ、あれ、わ、わあぁぁ、これどうやるの? 説明して!?」
キリエ「あ死んだ」
チヨ「嫌あぁぁぁぁ! 何やってんのよアホぉぉぉぉ!」
キリエ「あはは」
チヨ「あははじゃねーよ! あ、うおぉぉ、危ない、危ない危ない!」
キリエ「ははは、ワロス」
チヨ「何笑ってんのよ! ていうかなんで私がこんな修羅場を駆け巡らなきゃいけないのよぉ! あ、死んだ」
キリエ「雑魚が」
チヨ「は?」
キリエ「あ?」
チヨ「お?」
キリエ「んぅ~?」
チヨ「……もう一度やろう、基本操作の説明お願い」
キリエ「説明書を読みなさい」
チヨ「どこにあんだよ」
キリエ「埋めた」
チヨ「埋めた?」
キリエ「土地に」
チヨ「は?」
キリエ「わけわかんねーだろぉ?」
チヨ「意味がわかんねーよ!」