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ダンジョンマスターの日記  作者: 如月瑠宮
アンチヒーローマスター
8/9

ダンジョンマスター、進行中

【星暦203年5月21日】【後】

 ぐっすり寝てしまった。どうやら、討伐隊とゴブリンは膠着状態らしい。ゴブリンが人間を見付けてそれを巣に知らせたみたいで、強そうなゴブリンを引き連れて来た。もうここを移住先として見ているのか、怒った様子。ここは私のダンジョンだぞ。

 もうすぐ日が変わるじかんだ。


【星暦203年5月22日】

 睨み合いに疲弊してくれているが、どちらもここを諦める気が無さそうだ。何とかして、こいつらを戦闘状態に出来ないだろうか。

 アント達に指示してみると、上手い具合にゴブリンを勘違いさせてくれた。アント達の攻撃を討伐隊の攻撃だと思わせられた。まぁ、膠着状態で警戒心強かったしね。少し不安になるくらい上手くいってしまった。このまま戦力を削り合って共倒れしてくれたら最高なんだけど。

 監視を続けると討伐隊の方が上手に見える。ゴブリンの方が相手するのは楽だったかもしれない。このままだと討伐隊が残りそう。ファントムシャドウを送り込んで動きを阻害して貰おう。ゴブリンの動きを助ける事は出来るだろうか。

 その後、ゴブリンは全滅。結局討伐隊が残ったけど、消耗してくれた。これは漁夫の利ってやつか?回復しようとしてるけど、そんなのは許さない。私達の家に土足で上がり込んで暴れたんだから、殺されても仕方無いよね。

 じりじりと相手を削っていく。こちらにも被害は出ているけど、万全の状態の討伐隊を相手にするよりは良い。それに出来れば、一人残らず倒したい。

 戦いはまだまだ続きそう。


【星暦203年5月23日】

 数の暴力って良いね。こちらの被害は少しずつだけど回復出来るけど、あっちは違う。本当に愉快だ。先に荒らしに来ておいて、逃げるなんて許さないからね。

 何日かかっても良い。でも、あっちは早く討伐か撤退したいんだろうな。出口はもう見付からないと思うよ。アント達の手腕は凄いんだから。

 一人目が倒れると二人目は早かった。でも、三人目には時間が必要になる。警戒を強めた討伐隊は詳しくは分からなかったけど道具を使ってこちらの動きを制限してきた。アント達の動きが鈍化している。配下であるモンスターの五感は認識出来るから、これが麻痺とかじゃないのは分かった。こういう道具もあるのか・・・

 道具の効果範囲は結構広いらしい。多くの子達の動きが制限された。でも、アント達には効いてもファントムシャドウには効果無し。影だから生物じゃないもんね。戦闘中になんとかあっちに張り付いて貰ったけど、効果対象だったら困ってたな。

 撤退させる気は無いんだ。だから、出られるって瞬間に落とし穴に落ちて貰おう。落ちた時の衝撃でダメージ食らうだろうし・・・運良く死んでくれたりはしなかった。残念。

 最近、ダンジョンの敵に対して容赦無くなってきた気がする。元々、私が生き残るには仕方無いと思ってはいたけど。ダンジョンマスターになったからだろうか。まぁ、苦労しなくて良いから大丈夫だけど。ここから離れられないのが何となく分かるから少しでも楽な方が良い。

 今は討伐隊に集中しよう。さっきので手に入ったDPもあるし、少しだけでもこちらの戦力を強化しようかな。ちなみに二人で17000DPである。

 罠を増やす。ただ、理想通りの罠は無いから組み合わせる必要がある。少し面倒だけど一度作ったら何度でも使えるから・・・さっきのDPをほとんど使ったとしてもおつりが来る筈・・・15000DPは少しやり過ぎだろうか。

 分からない事だらけだけど、やらないと死ぬのはこっちなんだ。ごめんね。

 何日かけても良いけど、やっぱり早い方が良いよね。危険だけど・・・討伐隊が居続ける事だって危険だし。チャンスが来たら、早めに潰そう。


【閑話・焦り】

 これは失敗だ。彼は悟った。

 彼は有能な斥候である。だが、その名声はここで終わるだろう。途中までは良かったのだ。それが崩れたのはゴブリンを見付けてからだろう。奴らはダンジョンを塒にしようとしていたのだろう。ここはダンジョンでは無いのだろうか。そんな考えが浮かんだ。その僅かな思考が隙になった。

 なんという失態だろう。結果がこれなのだから。

 彼は悟っている。討伐隊は全滅してしまう事を。

 終わりは近付いている。


【星暦203年5月24日】

 もう少しで終わる。大変だった時間がもうひと踏ん張りで終わってくれる。

 追い詰めるのに成功した先にあるのは特注の罠。外見は弓矢の罠だけど、中身は別物になっている。この世界では光魔法に属しているそれは所謂レーザービーム。囮として普通の矢とか毒矢とかも出るようにした。低出力で再射出までの時間も長い一番安いので10000DPもしたんだから活躍して欲しい。一回の戦闘で一度使ったら終わりだろうけど。

 本命の為に囮の罠を沢山仕込んだけど、流石に引っ掛かる馬鹿は居ない。ここまで生き残ったんだから当たり前かな。うっかりしてくれたら嬉しいんだけど。

 アント達との連携も今の所は上手くいっている。このまま全滅させられたら良いけど・・・

 あ、今だ。


【星暦203年5月24日書き直し分】

 戦闘と後処理が終わって日記を読み直したらすごく読みにくい文章になってたから削除して書き直してる。チャンスだと思って、倒せたらはしゃいじゃって・・・自分でも訳が分からない文章は直すしかなかった。

 とりあえず、結果は上々。こっちのダメージは少なかったし、DPも潤った。

 なにより、私のレベルが上がった。

《玉城 若葉 ワカバ・タマキ

 種族 ダンジョンマスターLv27→Lv31

 HP 390/390→470/470

 MP 8000/16000→10300/18300

 称号 星夜の大魔道 無慈悲の主人

 スキル 鑑定 MP自動回復Lv11 回復魔法Lv4 製薬Lv2 風魔法Lv4》

 上がり幅が変わったような気がするけど、まぁ・・・いいや。元々、法則性とか分かってないんだ。ダンジョンマスターとしてレベルが上がれば色々分かるようになるかもしれないけど。

 今は何となくだけど、分かる事が増えてる。元の世界に帰れたら良いなとか思ってたけど、それが無理なんだって分かっちゃったのが残念だけど仕方無い。ダンジョンというかコアの影響範囲から離れられないらしい。流石に世界を跨いで影響するのは無理だよね。外に出て情報を集めたかったけど、色々準備が必要なのも分かった。しなきゃならない事が増えた・・・

 とりあえず、今はリザルトの続きを纏めておかないと・・・

 スキルオーブは自己強化、氷魔法、体術、製薬、製薬、製薬。製薬余る。どうしよう、これ。もしかして、製薬って有り余ってるスキルなのか。色々と便利だろうし。自己強化は私よりもアント達向けか。でも、いざって時に役立ちそう。氷魔法は私で良いかな。体術は自己強化とセットが良さそう。どうしようかな・・・製薬は保留しておく。

《玉城 若葉 ワカバ・タマキ

 種族 ダンジョンマスターLv31

 HP 470/470

 MP 10300/18300

 称号 星夜の大魔道 無慈悲の主人

 スキル 鑑定 MP自動回復Lv11 回復魔法Lv4 製薬Lv2 風魔法Lv4 氷魔法Lv1》

 体術と自己強化はコマンダーに使う。どっちに使うべきかはコマンダー達に聞いてみるべきか。早速聞いてみたらコマンダー達は相談を始めた。なんか可愛い。最初のコマンダーは回復魔法を持っているけど、相性的にはどうなんだろう?思ったよりも白熱していた。決まったのはスキルを持っていない二匹目のコマンダー。

 討伐隊の持ち込んだアイテム類はかなり多い。使い所が今は無い物も多いからしばらくは役に立たないだろうけど。でも、これはダンジョン攻略の為のアイテムだろうから、こいつらを無効化出来るようなダンジョンを作れば良い。

 あとは死体だけど、屍鬼はあんまり増やしたくない。便利だけど、やっぱり我が家を襲撃してきた奴の顔なんて見ていたいものでは無い。屍鬼化するなら特に強いだろう三人に絞った方が良いかな。どうするにしても、DP足りなくなるから保留になるんだけど。ダンジョン内は長く保存出来るから良いけどさ。戦力として使えないと思ったらDPになって貰えば良いんだし。

 大部分の片付けは終わった。次は自分へのご褒美にしても良いだろう。モンスター達にも何か用意してあげたいけど、良いのが見当たらないんだよね・・・後で何か欲しいのあるか聞いてみよう。

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