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荒春〜あらはる〜  作者: 夏冬 春秋(かとう はるあき)
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1-3 俺は寝坊

 特に親しいメンバー女子3人がお見舞いに行った翌日、俺はうっかり寝坊してしまい、それでもなんとか朝のホームルームまでには教室にたどり着いたのだけれど、扉の向こう側の雰囲気はあらかた予想していたものとは異なっていた。


 女子3人が、交通事故に遭ったクラスメイトに対して半月振りに面会出来たという優越を、さぞや得意満面な顔で教室中に振りまいていることだろうと思っていたのだけれど、むしろ真逆だった。


異口同音ではあったけれど、要するに

『面会出来たけど、ずっと不機嫌で、何を言っても相手にしてくれなくて、終いには布団の中に潜り込むと、もう来なくていい、みたなセリフを最後に吐かれた。』

ということらしい。

『せっかく心配してやってたのに。』

と、半ば逆ギレ気味だったが、予鈴と共に担任が扉を開けるのを見て、黙って席に着いたのだった。


 二ノ宮凛花という女子の事をどれだけ知っているかと訊ねられたら、そりゃ殆ど知らないけれども、少なくとも学校生活における彼女の姿からは、3人の話には違和感を覚えた。

 俺に対してならともかく、親しい友達は大切にするタイプだったから、理由も無しにそんなことをするなんて考えられなかった。事故のショックで、心に大きな傷を負ってしまったのだろうか。

 もし、そうだったとしても、俺には全く関係のない話だけれども。

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