表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
荒春〜あらはる〜  作者: 夏冬 春秋(かとう はるあき)
12/14

1-12 バカにするなよ!

 面会は10分程度の時間制限があるとの事で、俺は明日も来る約束を交わすと、そそくさと病室を抜け出していた。正直、どんな顔でどんな話をすれば良いのかも良く分かっていなかったから、一度、頭の中を整理したかったってのもある。

 そりゃ、そうだろう。今までほとんど(というか、全くに等しい程)会話をした事がなかったんだから、どんな話をすればいいかなんて分かる訳がない。


『明日も来てね。毎日来てね。』

と言われて有頂天になっていたが、なんだ、冷静になってみれば、どうして俺にそんな事を言ったんだ?おかしくないか?

 もしかして、俺をバカにしたり、弄びたくて、そんな事を言ったんじゃないのか。狼狽えている俺の様子を見て、内心ニヤニヤしていたんじゃないのか?


 俺は思い切って、明日、直接この疑問をぶつけてやろうと決めた。

『俺をバカにするなよ!』

ただ、内心、心の奥の奥の方にほんの少しでも期待しているモノがあったのも、事実だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ