表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/13

過去でも未来でも女子は女子

結果から言うと、あたしは優也君のいる居酒屋でバイトが決まった。 


あれから数回シフトが入り、そのうちの2回優也君(店では霧島先輩と呼んでる)と一緒だった。 彼はあたしが分からないことや、失敗しそうな時にさりげなくフォローを入れてくれて、お礼を言うとふんわり笑顔で頭をなでてくれるのだ。 気遣えるイケメンとか… はー… マジ尊いわ。




そしてとうとう学校が始まり、あたしのJDライフが始まった。


入学後のオリエンテーションで数人の友人ができて、あたしのキャンパスライフも順調な滑り出しを見せている。



「せーりかぁ~ 金曜は暇~? 遊びに行かない~?」


間延びした少々甘ったるい話し方をするのは、大学で初めてできた友人の1人。 肩甲骨までのストレートロングにこの時代の流行のトサカにした前髪、メイクは太眉に真っ赤な口紅の『The バブル期の女子大生』の美奈子だ。


「バイトは土曜だけど、金曜は大丈夫。」

「それじゃあカラオケかディスコ行こぅ~?」


なんですと?! あの伝説のディスコとやらに連れて行ってもらえるですと?! 


「はい!はい! じゃあディスコ! ディスコ行ってみたい、あたし!」

「あ、じゃあ芹香の服、もうちょっとなんとかしたほうがいいかもね?」


これを言ったのは肩までのセミロングをソバージュにした、やはり太眉に濃いピンクの口紅の友人その2、雅美だ。 一方あたしの今の服装… ストレートのロングヘアをポニテにし、白シャツにカーキ色コーデュロイのベスト、チノパンにローファー、メイクはどうしてもこの時代の人達に比べると薄化粧になってしまう… うむ、まあ夜遊びする服装ではない?のか? 


「せりかはぁ~ せっかくかわいいんだからぁ、もっとオシャレしないとぉ~!」

「そうそう、喋らなきゃ美少女だよね」

「え~っ 喋っても美少女でしょ?」

「ぶっ、自分で言うなっ!まあ、そうねぇ… じゃあ金曜は少し早めに集合して、服見にいこう。」


うーん… この時代のファッションか… バブリーダンスの○○丘高校そのまんまなんだもん。 原色やショッキングピンクとか、なんつーかこう… 目に優しくないよね? ボディコンも肩パットもちょっと…だし。 前世の記憶が蘇らなかったら、受け入れてたかもしれないが。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ