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NO2  話し合いとステータス

誤字・脱字を修正しました。2019/8/3

~勝手に召喚された"なろう小説家"~

ペンは剣より強し

         2   改稿

話し合いとステータス


       

正一は自然と目を覚ます。

「知らない天井だ。」って、言ってみた。アホか....結局、夢落ちじゃなかったわけだ。昨日、案内された部屋だ。

用意された水差しからコップに水を注ぎ飲む。

「水だな。....多少は落ち着いたがまだ完全には理解しがたいな....」


正一は、現実は早めに受け入れた方が動きやすいしすでに起こってしまってる事はしょうがないだろとあきらめ、なるべく早く適応しないとに時間を消費するだけだと結論を出し階段を下りてリビングにむかう。


リビングに入ってすぐに声をかけられる。「おはよう、正一さん。もうすぐ朝食の用意ができますからね。少し、待っていてください。」

「...あぁ、おはよう...えっとエルだったか?」

「はい。エルで合ってますよ。」


リビングに入ってその隣のキッチンでは、エプロン姿のエルが朝食の用意をしていた。後ろ姿を見る限りでは手慣れた手つきで朝食の準備をしてるのがわかる。


「おはよう、正一君。昨夜は、眠れたかな?」

「...あぁ、眠れた。昨日よりは、まともだ。」

「それは、何よりだ。」


リビングには、カイルがリビングで本を読んでいた。他の2人はまだ起きてきていないようだ。


「今日は、朝食を食べた後に今後の事を少し話たいが大丈夫かな?」

「...あぁ、大丈夫だ。俺も、昨日よりは頭がスッキリしてるからな。」


正一は、少しカイルと世間話やら他の3人の話をしてると、

「おはよー。...おっ!セーイチ君起きたんだね。体調はどうだい?」

「..あぁ、レイだったか?おはよう、昨日よりは良いな。」

「あはは、それは上々だね。エルのご飯は美味しいから期待していいよ。」

3人目のレイが起きてきた。


「う~~、みんな、おはよぉ...。」

4人目のミルが起きてきた。朝は、どうやら苦手らしい。

「みんな、朝食できましたよ。準備してくださいね。」

皆で、朝食の準備をして食べ始める。


異世界初の朝食は、クルッポの卵オムレツ。(こっちで言う鶏の卵)

プグミーのベーコンと(こっちで言う豚)

バゲットのようなパン。色とりどりの野菜を入れて作ったポトフのようなスープ。

食事中は、とりとめない話をしながら時間が過ぎていった。


正一が食後のお茶を飲んでるときに、

「さて、正一君。今後の話を少ししたい思うけどどうだろう?」

「...あぁ、そうだな。俺も、聞いておきたい事もあるし、聞かなければいけないだろう。」

(ある程度の整理は頭の中でできてるから、これからは明確な指針がほしいと思っていたところだ。)


「じゃ、私は片付けをしちゃいますね。」

「う~ん、じゃ、自分は話を聞こうかなぁ。」

「あたしは、ちょっとやる事あるから部屋に居るね!何かあれば呼んでよ!」

各々が移動する。

この場には、カイル、レイ、正一が残る。


カイルとレイが話し始めた。

「さて、まずは大まかな確認と今後の方針を決めたいと僕は思ってる。」

「まずは、現状の確認からだねー。この世界エスタスは魔力があり魔法が使える。それは、人族ならほぼ全員が使えるよー。どのような魔法は個人によって違ってくるけどね。」



「...魔力に魔法ね...それは俺も使えると認識していいのか?」

「もちろん、使用できると思ってる。その為の証明もできる。」


「....どうやって?...」

「レイ、説明を頼むよ。」


「いいよー。じゃ、セーイチくん。ステータスと心の中で唱えてくれるかな?」

そう言われて、"ステータス"と唱える。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前  セイイチ・シンノジ

性別  男

種族  人族


レベル 1

生命力 150/150

魔力  80/80

ATX  F+ (0/1000)

DEF  F (0/1000)

AGL  E (0/1000)

HIT  D (0/1000)

INT  D (0/1000)

スキル 【】【】【】

ユニークスキル ペンは剣より強し(ソフィア・ベゲ)


称号


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


正一の目の前にこのような表示が浮かんできた。

「...!?....ほぅ、ステータスを唱えるとこうなるのか...まるでファンタジー小説みたいだな。」

「どうやら、理解はできてるみたいだねー、それにファンタジー小説って?」


「...あぁ、俺はファンタジー小説家で自分が考えた冒険譚を書いてるんだ。まぁ、俺以外にもたくさんの小説家がいるけどな....」

「へぇー、作家なんだね。それは、面白そうだね。時間があるときに話を聞かせてよ。」


「...あぁ、時間があるときにな...それでこれが俺の能力を表した物が視覚可されたものなのか?」

「理解が早いね~、それもファンタジーの知識かい?まぁ、確かにそうだね。それがセーイチ君の能力を視覚可した物だよ。ちなみに、僕たちにはただの白い板にしか今は見えてないけどね。もちろん、相手に見せる様にも出来るし、盗み見る事できるからね。」


「...それは、鑑定か?」

「..!?...へぇーそれも知ってるんだね。そうだね、鑑定のスキル持ちならレベルに応じて見ることはできるよ。ちなみに、全員が鑑定持ちで僕とミルはレベル9だからほぼ完全には見えるよ。ただし、スキルを使えばね。今は使ってないからみる事はできないけどね。」


「...そうか...相手に見せるにはどうすればいいんだ?」

「相手に見せるには、自分が見せたいと思えば見せれるよー。全部でもいいし特定の部分でもいいし。まぁ、今はいいよー。一応知り合って間もないしモラルの問題もあるしね。」



「さて、ステータスも出せたしある程度の項目は理解できるかな?」

「....あぁ、名前、性別、種族、レベル、各身体能力、スキル、ユニークスキル、称号だな。まぁ、ある程度は理解できる。スキルとユニークスキル、称号については教えてくれるか?」


「いいよー、まずはスキルだね。これは、個人の持ってる技能だと思ってくれていいよ。例えば、僕なら魔法が得意だから【魔力操作】というスキルがあるよ。これは、魔力をどれだけ正確かつ繊細に操作する事ができるスキルだね。スキルレベルが高いほど魔力操作が上手くなるよ。」

「...なるほど...じゃ、【料理】のスキルをもってるヤツは料理が上手いのか?」


「はは、それはエルだねー。そうだね、【料理】スキルを持ってると手際が良くなったりアイデアとか料理に関する知識が覚えやすくなるみたいだよー。僕は、無いけどねー。」

「...スキル自体を覚えるにはどうするんだ?」


「スキルを覚えるには、それに対応した知識や動作、あるいは閃き等の関連する事をやれば覚えるみたいだよー。みたい、というのは個々によって違うみたいだよ。料理をしていれば必ずしも【料理】スキルを覚えるとは限らないし、【料理】スキルを持っていなくても料理が出来て上手い人もいるし明確に分かってないかなー。」

「...曖昧だが持ってないよりは持っていた方がいいのか....」


「そうだねー、持ってないより持っていた方が良いね。確実に持っていない人よりは技術が上になるからね。もちろん、身体能力にも影響するからね。身体能力のランクが高ければ高いほど生物としての能力は上になるから。」

「....大まかに理解した。ユニークスキルについては?」


「これは、人によってなんだよね。ちなみに、セーイチ君はユニークスキル持ってる?」

「...あぁ、表示はされてる...」


「じゃ、表示はされてるユニークスキルを触ってくれる。触ると、簡易的な説明が表示はされるから。ちなみに、スキルも触ると説明はでるよー。」

そういわれて、ユニークスキルと触る。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー

ユニークスキル  ペンは剣より強し(ソフィア・ベゲ)


ソフィア・ベゲ(知識の源泉)

ステータスにスキルを書き込む事が可能。書き込むのに魔力が必要。

書き込んだスキル、魔法等は最低取得レベルは最低となる。

なお、ソフィア・ベゲにより承諾も必要になる。本人またはソフィア・ベゲにない知識、事象等は書き込めない。

ソフィア・ベゲは古よりθπψτωρμ!#?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


正一は、ユニークスキルの説明を読み、かなりの衝撃を受けていた。


「...レイ、表示をしてみたんだが少し? いや、大分理解に苦しむ説明なんだが...ユニークスキルを使うにはどうするんだ?」

「???...まぁ、ユニークスキル自体を持ってる人は稀だからね。また、なぜ持ってるかも説明は難しいね。まぁ、選ばれた存在としか今は言えないかな。それと、どんなユニークスキルかはわからないけど自分の意思があれば使えるよ。今はまだ、使わないでね。」


「....あぁ、わかった。じゃ、称号について教えてくれるか?」

「称号は、文字通りだね。何かを成し遂げた証みたいなものだよ。僕なら《ドラゴンを倒し者》だね。」


「...!!....ドラゴンっているんだな...しかも倒したのか?」

「ふふ~ん!凄いでしょ!まぁ、単独じゃなくてカイル達と一緒にだけねー。まぁ、その時は、死ぬかと思ったけどね!そんな感じで何かを成し遂げたり、偉業を行ったりした人には称号がつくんだよ。」


「...色々と興味深いな..やはり今一番気になるのはユニークスキルだな...みんなもユニークスキルを持ってるんだろ?」

「もちろん、あるよ。僕もカイルもエルにミルもねー。でも、さっきも言った通りユニークスキル持ちは稀だからね。あまり、自分から言わない方がいいよ。他者の妬みなんかを買うのは割に合わないからねー。」


「....あぁ、わかってる。覚えておくよ。とりあえず、確認はこれで終わりか?」

「そうだね~、大まかには終わりかなー。カイル、これでいい?」

「あぁ、ありがとうレイ。また、詳しい説明やわからない事は今後に回そう。次はこれからについて話をしていきたい。」


「...それは昨日話をしていた世界を救う事についてか?」

「そうだ、その話になる。ただ、今すぐにとはいかない。まずは、今のままでは確実に君では世界を救えない。それは能力の低さ、知識及び経験不足、戦力不足など総合的にたくさんのものがかけている。」



「...あぁ、それは俺も感じてるよ。ステータスを見ても多分だが一般人より強く冒険者の平均より弱いぐらいなんだろ?」

「へぇ~、冒険者まで知ってるんだね!ホントに異世界人なの?召喚しておいてなんだけど本当にこの世界は初めてなのー?」


「レイ、興味があるのはわかったから出来れば後にしてほしい。」

「あはは、ごめんよーカイル。おとなしくしてるよ。」


「さて、話を続けよう。君には予めある程度の、この世界について知識を持っているのは話の節々でなんとなく理解してる。まぁ、この世界というよりも君の世界の異世界に対しての知識だと思うが..まぁ、先程言った通りで間違いはないだろう。だから、君には心身ともに強く、この世界についての知識を身につけてほしいと思っている。」

「...あぁ、俺もそう思うよ。要は、カイル達より強くなればいいんだろ?」


「その通りだ。ただ、時間は限られてる長くて2年だ。2年経つまでに私達よりも強くなって欲しい。」

「..はっ?いや、それは、無理だろ。あんた達がどれぐらい強いかはまだ想像できないが世界大戦をおさめた勇者一行だろ。それをたったの2年で越えろって言うのか?」


「そうだ。それには理由があるが今は話せない。それと、ある程度は僕達も考えているから無理だとは思っていない。」

「...行き当たりばったりって訳じゃ無さそうだな...その理由ってやつも後で説明はしてくれるんだろうな?」


「もちろん、時期が来たら話をしよう。」

「...なら、いい。で、強さと知識を手にいれるだけでいいのか?」


「それ以外にも武器や防具、必要な道具等はあるが当面は必要ないだろう。他には.....」

「...なぁ、その修行? は、ここでやるのか?誰が教えてくれるんだ?」


「...そうだな。基礎的な事..主に戦闘に関しては僕が教える事になるだろう。魔法に関しては、レイに。知識に関してはミルとエルだな。教え方は各個人に任せる事になる。ただ、かなりハードだと思うから覚悟をしてほしい。」

「...はぁ、今さらだろ。」


「確かに今さらだな。正一君に本当に申し訳ないとは思ってる。君にとっては全く関係ない話..世界だからね。ただ....」

「あぁ、そういうのはいいよ。昨日、ああ言ったけど実際はそんなでもないんだ。

俺自身、ファンタジーの世界があったら行きたいと思っていたし、そんな世界を本にする程の憧れがあるのは否定しないからな。まぁ、流石にこの展開は予想外だったけどな。でも、想い描いていた異世界に来た事は嬉しいんだ。呼んでくれた事には感謝してるよ。だからといってすべてには納得してないからな。」


「....あぁ、わかっている。では、さっそく修行を開始..」

「あぁ、水を差して悪いんだけど、皆に俺のステータスを開示したいんだ。俺自身が見ても分かる事は少ししかないし何よりユニークスキルが1番気になる。皆の見解も知りたいんだ。」


「おぉー、僕も興味があったんだよねー。ちなみに、ユニークスキル名は?」

「レイ、ちょっと待て。正一君は、本当にいいのかい?初期のステータスとは言え、この世界にとっては命取りにもなりかねない。それに、僕達は、知り合って間もない。そんな、僕達を信じるのか?」


「あぁ、話した感じ悪い印象は持たなかった。悪巧みをしてる風にも見えない。多少、隠してる事はあるようだが...だが、それも何かしら理由があるとは思ってる。何より人を見る目を持ってると思ってるし、騙されたなら自業自得だ。」

「あはは、思いきりがいいんだねー。良かったねカイルー。」

「なんがいいんだか...では、皆を呼ぼう。まずは、お互いの事を理解する事から始めよう。」


正一は、心の中で思う。

まぁ、あとは成るように成るだろ。

しかし、ユニークスキル【ペンは剣より強し(ソフィア・ベゲ)】ね...ずいぶんと大層な名だな。

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