763字でウボリティーナ休日
校長先生と面し、対談が続く。
そしていよいよ、助手が私の過去に迫ろうとしていた。
「先生の過去を教えてください!!!」
私はあわてて止めに入るが、それを振り切るように、好奇心は加速していた。
「もういい、助手よ、聞くがいい」
「憂塚先生自ら言うのですか?」
「ああ校長先生に言わせてしまったら、生徒の名折れだ」
「わかりました、聞きます」
校長先生も少し興味津々と言わんばかりに、私の語句に興味を向けた。しかし事実を知りうる校長のことだから、内心、笑みを浮かべてそうで、少し煩わしい話し合いになるだろうと思った。
「私はだな、実は1000もの女学友を落としたんだよ」
「なんですかそのあからさまなウソ発言は」
「いや事実だよ、私が生徒会だったからね」
「生徒会ということで、もて期がくるとは思えないですが」
「校長先生言ってやってほしい、生徒会の権限を」
校長をすこし咳き込んで、おっほんと、切り出した。
「そのだな、生徒会には、生徒役会というのがあり、それで会議をしたんだ」
「なんのです?」
「ミスコンだ」
「ミスコン!?」
「ああ、それで・・・その・・・彼が優勝したのだよ」
「そんなわけありますか、先生はフツメンですよ、芸能人も輩出した学校が、まさか先生にとられることなんてありますか?」
「それがだな、ハリウッドメイクというのをしてもらったのだ」
「なんですかそれは・・・」
「簡単に言えば、見違えるほどかっこよくなってしまうということだ」
「そんな、しかしありえますね・・・」
私はここぞとばかりにいいだした。
「どうだ、わかってくれたか?」
「はい、先生のバラ色人生の背景がいち早く理解できてよかったです、つまりあれですね、見た目がいいから、好き勝手に、生き恥さえ帳消しできる、うぼうな人間だと」
「ああ、私はうぼうな人間だ」
次回・・・うぼうは進む!!!!