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Eternal Recurrence Story ―永劫回帰物語―  作者: 風藤 R 亮次
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最終話

相方が『書く』と言うだけで書かぬので、これで終わりにします。

 いつもより探索範囲をちょっと広げるだけで、人が居る根拠を見つけた。


 アスファルトの道路があったのだ。



 だが。


 もう少し、先に歩いて、人影を見つけたには見つけたのだが。



 恐らく、シロを見てか、最も原始的で最も効率的な武器・石を投げつけてきて、敵意を剥き出しにしてきた。


 そうか……。話し合いの余地も無しか……。


 私は、早々に撤退した。



 秘密基地に戻り、残っていた食料を少し食べる。


 ……空腹だ。この夢の中では、ずっと軽度の空腹に悩まされていた。


「シロ……。もう良い。クロにも伝えるが良い。『偽りの真名』に縛られること無く、自由に生きよ、と」


「……いつから気付いていた?」


 シロは、幼竜の姿をやめ、白龍の姿へと変化した。


「最初からだ。

 この夢からも、覚める。


 丹羽 鳳雛も、最早、輪廻することはあるまい。


 最早、終わらせるしか無いのだよ。



 それしか、現実に戻る術は無い。


 戯れの夢を見続けることも、最早、出来ぬ。


 悪いな、奴に戯れに玩ばれるかも知れぬが、全て、私が悪かった。



 さて、現実は、どれ程の荒波かな?」


 ハハハと笑う。


「……本当に、去って良いのだな?」


「クドい!去れ!」


 シロは去った。何処か彼方へ。



 そして、私は海に飛び込んだ。……やはり、冷たい。温かい海が良かったのだが……。


「さて。現実に戻ろうか……」


 私は、背泳ぎで沖へと泳ぎ出した。

 泳ぎ続けるつもりだった。――体力の続く限り。


「結局、何一つ変えることは出来なかったか……」


 バタ足だけで泳ぎ続け、手は痺れんばかりに冷たかった。


「永劫回帰……。また夢を見る時は、同じ夢を見るのか……」


 嫌な夢だな。そう思っている内に、寒さで意識が薄らいで行った……。



相方の方は、勝手に続きを書くかも知れません。

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