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ビバ★鑑真ーDo you need the best HARLEM?ー  作者:
ビバ3章★栃木都知事に会ってきました
18/19

ビバ18★小さな男は都知事に泣いてました

 「おい、牛女」

 紗良はまだ眠っている。正確に言うと失神しているのだが、

 「むにゃぁ、えっちー、むにゃ」

 と寝言いっている辺りおかしい。でなんで俺はそんないわれを!

 すると、自称嫁はそのまま寝返りをうった。

 「寝てるだけかよ!」

 そういやここまで来るのに結構苦労したし、こいつは鬱憤はともかく疲れは溜まっていたかもしれないな。暫く休ませておこう。

 すると今度は、眠っている紗良に向かって蜂が押し寄せてきた。これはヤバイ。

 「こうするしかねえか」

 と鑑真は言うと手に火をつけ近くに放り投げた。

 ほんのり暖かい火を恐れたのか蜂は逃げていった。そしてその火は紗良の毛布がわりとなった。こっちまで暖かい。

 ってか、誰か来ねえかな。こんな女寝てても嬉しくないんだけどな。さっさと帰りたいよ。

 するとずんずんと足音がしてくる。そのずんずんとした足音はだんだんパカッパカッに変わっていき、

 目の前を馬が走っていった。

 どうやらその足音で紗良も目覚めたようで、きょとんとしていたが、暫くすると鑑真に抱きついた。

 「頼むからもう少し寝とけ」

 そのひとことで夢の時間は一瞬で終わってしまった。


 「で、ここまでこいつは起きなかった」

 「ごめんなさい。ここまでとても眠くて、起きられなかったの」

 何がごめんなさいだ。今まで我が物顔で天国だったくせに。俺知らないもん。

 「まあいいじゃんさー。怒っちゃだめね!」

 「怒ったほうがいいときもあるのよん鑑真」

 どっちだい。俺知らないもん。

 今はもう夜なので近くの木で焚き火をしている。民宿はあったが高いし人数がオーバーしている。

 瑞希は戻ってきて、寒さに固まっている。それ以外の女衆は各自ワンセグでも見てゴロゴロしている。そして俺が毛布をかけてあげたり肩揉みしてあげている。普通は女の子がするんじゃないこれ。

 鑑真は瑠璃の見ている番組を見た。

 「ふーむニュースなんか好きなんだ」

 「これが面白いんですわ」

 よく見ると、そこには泣きながら記者会見とあった。どうやら前都知事の会見のようだ。名前は野々村龍制ののむらりゅうせいだ。

 「やっと都知事になれたんです! うわぁあああん!!!!」

 と泣き叫ぶあまりの幼稚な姿に全員笑ってしまったようだ。記者陣もこらえている。

 「これ今の人のお父さんなんですの。勿論即辞職ですけれど…」

 「そーなのか」

 おもいっきり笑ってしまった。


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