ビバ16★超怒ってました
朝。
鑑真は朝っぱらから来ていた電話の応答をしていた。
「もしもし、山田です」
「あ、山田鑑真くん? 僕は栃木都知事の野々村竜之助だ」
「やっと議員になれましたか?」
「違うよ! 軽く傷ついたよ!」
どうやら泣いたり聞こえないふりはしないようだ。
「でさ、少し僕からもお礼がしたくて電話したんだ。君はワイヴァーンを沈静化させペットとして飼っていると聞いたからね。だから、ごめんだけど…宇都宮の都庁まで来て欲しいんだ」
「今気付いたんですが、栃木県はいつの間に首都になってんですか!」
「ずうっと前さ。と言うことで、時間はあり余ってるしいつ来て貰っても大丈夫だよ。じゃあ、またね」
プツー。電話が切れた。鑑真は電話後すぐに叫んだ。
「っておいっ!! 聞きたいことが山ほどあるわ!!」
と、その大音量で龍羅が目覚めた。
「ん、お前、音量には気をつけ…」
「知事から電話だ。宇都宮の都庁に来て欲しいと」
「よし行こう」
鑑真たちはノリノリだった。
その頃、宇都宮、ある通りの一角。
「あの出来損ない龍羅は鑑真くんと一緒に来るんだろうね」
「はい。彼のパーティの中に入っていたでしょうし、彼はなんとか呼び寄せましたから」
「そうか、ご苦労だった」
「じゃあ座標移動しますね」
「ちょっと待て、お菓子は三百円までだよ!」
「遠足じゃないんですのよ」
鑑真のテンションが上がりすぎて、ツッコミが増えた。
「じゃあ気を取り直して、座標移動!」
瞬間、鑑真たちの体が光の粒子となりワープした。
「ちょっとズレた?」
「はい、すみません。しっかり都庁前に設定したはずなのですが…どうやら少し南の雀宮に来たようですね」
「じゃあ、北を目指してずんずか歩いていきますか!」
「めんどうだよ。今日はどこかで休みたい」
瑞希がだだをこねたので仕方なくワープしてもらおう、と思ったが。
「さっきのの余波で空間が歪んでいるようなのでまだ無理ですね」
「なにっ」
「どうしようもないわね。無に帰って禅でもする?」
「何故禅…」
それは気になったので直球で言った。
「禅は急げ!」
「漢字がちがーう」
「仕方ないし喫茶店でもさがしましょう」
「それ店で良かったじゃん」
その通りだ俺。しかし、
「お店のは美味しくないのー!」
と瑞希がだだをこねたので仕方なく店を探した。
「瑞希、どうしてさっきから機嫌悪いんだよ」
「ふーんだつーんだしぃらない」
「すげえ怒ってるよな」
「鑑真がなにかしたって言うことしか推測できませんわね」
どうしてそうなる。
全員コーヒーを注文した。
「瑞希、砂糖要るか?」
「要らない」
「絶対なにか根に持ってますわね」
「だな…」
「私が鑑真と一緒にいたことかしら?」
「しぃらない!!」
とってもツンツンしていた。一応鑑真もなだめたが、
「おい、そんなに怒るなって」
「怒ってない!!」
と言い、ご立腹のようすだった。
「鑑真、少し話したいことがあったの。ちょっとこっちへ来てくれるかしら」
と、紗良が機転を利かせて逃げ道を作ってくれたのでさっさと出て行った。
「さて、どうするかなこれ」




