ビバ13★粋な計らいは女蒸風呂でした
へにゃへにゃ男子は部屋で一人本を読んでいた。
「ワイヴァーンと共に異世界に逝ったら酷いことになった」という本だ。
「ふむふむこれを読めばワイヴァーンの知識が」
増えるはずもない。因みに表紙は女の子だ。ワイヴァーンじゃない。
とそこに、龍羅が入ってきた。
「よう鑑真、ってお前そんな本読むんだな。なになに、『ワイヴァーン、だめよそこは、ああっ、んんっ』か。勉強の振りして官能小説か。まったく卑しいな」
「勉強になると思ったんです」
「表紙で気付けよな。まああたしには関係ない話だから良いけどょ」
全くその通りだが、この本はライトノベルであって官能小説ではない。
「それで俺の部屋にまで来た理由は何だよ。お咎めに来ただけなら帰ってくれ」
「…悔しい」
「何の話だよ」
「紗良や瑞希とばかりイチャイチャして悔しいんだよ!」
「そーなのかー」
そうだったんだねハニー。
「だからあたしとも遊んで欲しいなあって思うんだよ」
「いいよ。トランプでもするかい」
「そう言うのじゃなくてえっ!」
「どした」
「あたしも紗良みたいなことしたいっ!」
詳しく聞かせて貰おう。
「ちょっと、大人なこと」
「だが断…」
「鑑真、そのような女ではなく私と遊びなさいな」
瑠璃が現れた。でもそう言うの今要らない。
「あのなあ、お前らなあ」
「欲求不満ですわぁ」
「あたしの欲望みなぎってくるぜ、鑑真よぉ!」
「自分でやってくれ」
女たちは恥じらいを知らなかった。そして本気で脱ぎだしたので止めようとしたところ、がちゃっと音がして、瑞希が部屋に入ってきた。
「お兄ちゃんを二人で占領なんてずるいよ! 私も入れてよ」
「おいここ随一の良心! それは違うだろ!」
「おにいちゃん、私の姿見せてあげる」
瑞希はそう言って服を脱ぎ始めた。龍羅よりも豊満にあるアレのせいで瑞希を直視出来ない。
すると瑞希たち三人は鑑真を一斉に捕らえた。
「どうですの私の体は」
「おりゃおりゃ」
「お兄ちゃん興奮してるぅ」
「暑い! 痛い! 煩い!」
三つとも返事したそのときに、
「お風呂使っていいわよ」
すでに半裸の紗良が入ってきた。
「って、女蒸し風呂にもう入ってるのね」
「…不本意ながら」
「それなら私も蒸す方に参加するわね!」
「やめて!俺のライフはもう零…」
息ができないよ。助けて。
「私の胸でも足りないかしら?」
「おい群がるな女共! これはあたしのものだ!」
「前半は同意だが後半は違う!」
それは倫理上言いますが、ここは乗ろう。
「そうだぞお前ら! 今日は龍羅が一緒に遊んでほしいっていうからだな…」
というと瑞希が、
「私も一緒に遊んで欲しいな?」
と言ってきたので、
「いいぜハニー」
つい許してしまった。
「じゃあ蒸し風呂しますか!」
ということで再度蒸された。横で龍羅も蒸されていた。
「おい止めろよ!」
と鑑真が抵抗するにもかかわらず龍羅が抵抗しなかったので何事かと思ったら、
「がんじんだいしゅきぃ」
変な寝言言いながら伸びきっていた。
「「「ごめんなさい!」」」
今、紗良と瑞希と瑠璃が土下座している。
「いや俺は嬉しかったんだが」
「そうなんですの? 卑しいですわ」
どっちが加害者だよ。
「龍羅、まだ起きないのね」
「なかなか起きないね」
それも無理はない。息が出来ずちょっとの間顔色が真っ白になっていたぐらいなのに、この回復の速さはもはや異常である。それは本人の回復という能力と関係があるのか、そこら辺はあまりわからない。
すると、龍羅はムクっと起き上がった。
「うぅん。なんだお前らか。あたし寝てたような…」
「ちょっとの間気絶してたんだよ」
「ああそうか。こいつらの風呂でか」
「そうなの。ごめんなさいね」
「いいっていいって。どうせハプニングがあるとは思ってたからさ。こんななるいので良かったよ」
結構辛抱強いようだ。
「それじゃあ鑑真の性力もついたことだしもう寝るか!」
「漢字がちがーう!」
この先が思いやられる。まあ、そこら辺がこいつのいいところなんだろうな。




