ビバ11★呆気なくボロボロでした
「と、言うわけで町に戻り勧誘してみたわけだが」
一人もいない。悲しくなってきた。
「まあそーだわな。この町じゃ俺がさいきょ」
「お兄ちゃんは黙ってて」
そう、今日は瑞希がついてきているのだ。それだけで癒されるのにそんな口をふさぐなんてもう…
「黙っててもえっちなこと考えてるのはわかってるんだよお兄ちゃん」
「考えてねえよ!」
嘘ですごめんなさい。
すると鑑真が初めに穴から出た辺りに、黒い龍が出現した。
ワイヴァーンだ。それに今、女の子が苦しめられている。ちょっと刺激が強い。近くで見たい。
「行こうぜっ!」
「下心満載なら強いかもね」
バレバレだった。
「じゃあ俺電話するわ」
「わかった」
鑑真たちは行基の能力「座標移動」でワイヴァーンのところまで来ていた。目の前で見るとやっぱり迫力があってかっこいい。でもそれより女の子がかわいい。
女の子は自分が見られていることに気づき怒ってきた。
「み、見せ物じゃないわ! こんなの、彼氏にもされたことないのに…。うっ、あぁん、やっ」
エロい。何故か龍羅がマジマジとその光景を見つめている。
「エロいっすね、鑑真」
龍羅は女の子のそういうのも大好きなようだ。そして、
「あんな声アピールに決まってるわ。流石雌豚ね」
紗良は女の子のそういうのも詳しいようだ。
しかしこの場でオ○ニーして夢心地という訳にも行かない。ワイヴァーンを殺さなきゃ意味がない。鑑真は決意を口にした。
「ああそうだな、エロくて見てたいよ。でも、唯一火の能力を持つ俺があの子を助けなかったら死んじゃうかも知れねえぜ。だから俺は行く。あいつを殺す」
「ちょっとお兄ちゃんダメだって!」
そんな瑞希の叫びも聞こえず鑑真は突っ走っていった。
「行くぜ俺の新必殺、炎拳!」
そういって黒龍にパンチした。のはいいが、黒龍は直ぐ気づいた。
「ぐるるるるぅ!」
そして鑑真を尻尾でぶっ飛ばした。
「嘘だろ、幾ら弱いとはいえ鑑真が村人D並みに出番がほぼないようなやつだとは」
龍羅に加護を受け、なんとか生き返った鑑真だったが、まさか一発でぶっ飛ぶとは思っていなかった。
「うっせえよ。俺だってね、いろいろあったんだよ。かっこいいとかそういうの」
「あたしの目には大体ほとんどのゲームで泣けるような性能のモンクキャラにしか見えなかったよ」
「うるさい! 拳闘士だよ! で、戦局の方はどーなんだよ」
「そうねえ、今みんながんばってっけど無理だな。気にせずワイヴァーンは水虫の薬塗ってる」
ワイヴァーンおじさんかよ!
「でもほら、尻尾見て。根こそぎ無くなってるだろ? 鑑真の火がああさせたんだよ」
まじか。
「あんな拳に載せるなんて無駄なことしなけりゃうまく行ってたかもな、鑑真」
「うん。今なんであんなお子ちゃまみたいなことやったのかと反省してる。今度は真剣に行こう。マジでやる」
「おう、いい意気込みだ。さあ行ってこいよ!」




