過去の記憶
メイド「ナディアさまーナディアさまー!」
主「むっ、また“さま”って付けてる!わたしまだ小さいから“さま”って付けないでって行ったのにー」
そういうとナディアは頬を膨らました
メイド「そういう訳にはいきませんよ。そんなことより、魔術の練習をイルザさまと一緒にする約束をしてたんでは?イルザさまが庭園で待っていますよ?」
主「わ、忘れてたー!!急がないとー」
バタバタと準備をしていると
イルザ『お姉ちゃんー、まだー?』
イルザが待ちくたびれて部屋の前に来た
主「イ、イルザ!ごめんなさい、約束忘れてたの…」
イルザ『大丈夫だよ?準備できたら早くいこ!ルミナが訓練場で待ってるはずだよー』
主「ルミナも?」
イルザ『うん!ルミナも魔術の練習したいって言ってたから一緒にやろうっていうことになったんだ!』
主「そっかー、準備できたよ!」
イルザ『じゃあ急いで訓練場に行こう!』
―――訓練場にて――――――――――――
ルミナ[あーやっときたー]
主「ご、ごめん 私すっかり忘れてて」
???「ナディア、約束は忘れるな」
主「げっ、その声はお父様」
王「げっ、とはなんだ 今日は特別に儂が相手になろうとしておるのに」
そう、この人はナディアとイルザの父で
ここ天界をまとめる“王様”なのだ
イルザ『お姉ちゃん 久々に本気出せるね!』
イルザがそういった理由は、姉であるナディアは 桁違いの魔力を持っているため
普通の人では、耐えきれず怪我をしてしまうためだ それは双子の妹のイルザでも耐えきれないほどだった
そのため、ナディアはなかなか魔術の練習が出来なかったのだ
王「ナディアがどれくらい魔力が強くなったか確かめるためでもあるがな」
主「よーし、今日は勝つぞー!!」
そう言って向かい合い模擬戦を始めた
先手をうったのはナディアだった
主「荒れ狂う吹雪よ、その姿を剣
つるぎへとかえ我が手に出でよ!吹雪剣
《ブリザードソード》!!」
まだ覚えたての呪文を唱え、青い淡く輝く剣
つるぎ
を呼び出した
主「子供だからって舐めないほうがいいよ?」
ナディアは剣
つるぎを構え、駆け出した
主「そりゃあぁぁぁ」
剣を振り上げ、切りきかかろうとしたとき
王「ほう、武器を呼び出せるようになったか だが…」
振り上げたときに、がら空きだったわき腹に衝撃が加わった
王「わきががら空きだぞ」
ナディアはそのまま宙へ投げ出された
主「くっ、まだまだぁぁー!!」
空中で体制を整え、呪文を唱えた
主「荒れ狂う吹雪を操りし神獣よ、この剣にその力をさずけたまえ!!」
ナディアが唱えると、剣が更に輝きを増した
これは切ったものを凍らせたりすることができる
だがナディアにはまだ、剣を少し強化させることしか出来ない しかしそれでも上級のモンスター等も倒せる位の力は持っていた
主「とりゃあぁぁぁ」
ナディアは剣を横にないだ だが
王「動きが遅い」
簡単に避けられてしまう
王「これでは、魔界の奴らに勝てんぞ」
それからしばらく両者の攻防は続いた
主「つ、疲れたぁぁー」
やっと訓練が終わった 自分の中の魔力の全てを出しきったと言っても過言ではない
それでも自分の父親である王には勝てないばかりか、全く攻撃が当たらなかった
訓練場にあるベンチで休んでいるとイルザがやって来た
イルザ『お疲れ様!お姉ちゃん凄いね もう武器を呼び出せるなんて 私はまだ出せないしなぁー』
主「私もまだまだ だけどね…」
イルザ『それでも凄いや!そうだ、公園行こうよ!』
主「あのお花畑の所?」
あのお花畑とは 森を少し入った所にあり、双子がよく花摘をしたりする場所の事だ
イルザ『そうそう!休憩がてらに行こうよ!』
主「そうだね!じゃあ行こうか」
二人で手を繋いでそのお花畑へと向か
いきなりの過去編すみません