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グーシエンの記憶

王宮へ戻ったナディアはビブレに頼み記憶チップを貰った


主「これがグーシエンの記憶かぁ よし!」


記憶チップを読み取る専用の機械にチップを差し込んだ

チップを差し込めば好きな部分の記憶が見られる 但し声でのみだが


主「とりあえず昨日の記憶からでいいか」


ピッ


――――――――――――――――――――


昨日ここに来るように大魔王様に呼ばれたのじゃが…

グーシエン『ここって天界と魔界の境目じゃがいったい なんのためじゃ?』


言われた時間になっても大魔王様は来ない


グーシエン『時間を間違えたのかのぉ?』


心配になってきたのぉ… はっ!?もしや儂 遅れたのか!?どうする儂、どうするんじゃぁぁ!!

もし遅れてたら… 儂はまだ死にたくないぃぃ


???「グーシエン、なに青ざめた顔をしているの?」


この声は…誰じゃったかの?

はて?……そうじゃ そうじゃ あの方じゃ!!


グーシエン『ベルザ様!!』


急いで儂はひれ伏した

ベルザ様は女性ながらにして四天王に抜擢されるほどの実力者じゃ 敵を狩る姿はなんとも美しいのじゃ あぁ、今日もお美しい…


ベルザ「ひれ伏さなくてもよい 今日は大魔王様に言われて変わりにきただけだから」


儂としてはこのままがいいのじゃが…

何せここからだとベルザ様に見下されているように感じるのじゃ 決してドMではないぞ?


儂は少し残念に思いながら立ち上がった


グーシエン『大魔王様の変わりとはどのような御用件でしょうか?』


儂は祖父臭さが出ないように最新の注意をはらって訪ねた


ベルザ「天界にいるナディアという娘を知っている?」


ナディアじゃと?あぁあの娘か


グーシエン『知っていますとも』


ベルザ「知っているなら話が早い その娘の力は大魔王様にも勝るほどの力なの その娘を野放しには出来ないでしょ?」


グーシエン『は、はぁ』


結局は何が仰りたいのじゃ?


ベルザ「だから 貴方にその娘の捕虜もしくは、処分を頼みたいの」


ベルザ様は今なんとおっしゃった?

ダメじゃのう、儂も年老いたのか聞き間違えてしもうた


グーシエン『今なんとおっしゃいましたか?』


ベルザ「だから、大魔王様が貴方にその娘を捕まえるか、殺すかしなさいと言ってるの!!」


…聞き間違えじゃなかったのぉ

大魔王様にも勝るほどの娘を儂が捕まえられるはずなかろうに ましてや処分だなんてもってのほかじゃ…


ベルザ「もし成功したら、望み幾つでも叶えるってさ」


望みを幾つでも?…話にのったぞ儂は


グーシエン『その頼み引き受けました』


ベルザ「そう、貴方も十分に強いものね

出発は明日だって 出来るわよね?」


グーシエン『もちろんですとも!!』


成功したらベルザ様と…グヘヘ

――――――――――――――――――――

ピッ



主「…」


キモい とにかくキモい

あまりのキモさに消してしまった

なに!?最後のグヘヘは!?本当にキモい…


少し飛ばすか


ピッ


―――――――――――――――――――――

では出発するとするかの


大魔王様が造ってくれた道を通っていくんじゃが…


グーシエン『ベルザ様の見送りはなしか…』


け、決して寂しいわけじゃないぞ?決してだ


グーシエン『行くとするか』


よっこらせっと………むっ?入らんぞ?

おかしいの


ふぬぬぅぅ


スポッ


……はまってしもうた


グーシエン『誰かー誰かー儂を助けてくれー』


声が響くだけて誰も返事を返してはくれなかった


グーシエン『誰も来ぬか…』


一人涙ぐんでいると


ベルザ「な、なにやってんの!?」


グーシエン『ベルザ様ぁぁぁ』


ベルザが心配をして駆けつけたそうだ


ベルザ「はぁ、なにやってんだか」


そう言うとベルザはグーシエンの顔を踏みつけて外に押し出そうとした


(おぉーこっからだとベルザ様のがよく見えるわい 美しいのう)

なんて場違いなことを考えていると


スポン


すんだ音が聞こえた



あっ、抜けたわい…もうちょっと踏まれていたかったわい…

それにしても眺めが

―――――――――――――――――――――

ピッ



主「何なのこの変態おやじ!?あり得ない もっと飛ばそう」


ピッ


――――――――――――――――――――

主「それ以上イルザに近付くな」


ほう 聞いていた通りの美しい娘じゃ じゃが儂にはベルザ様という心に決めた相手がおるしのぉ

残念じゃが この娘は諦めるか


グーシエン『ほう、ではお主から殺ってやる』



むっ?この小娘姿が変わったぞ?

戦闘モードか?ならば儂ももとの姿に戻るか


グーシエン『本気か ならば儂も本気でいくぞ』



メキメキ グシャァ

ふぅー戻るのもなかなか疲れるのぉー


むっ、この小娘顔を少ししかめたぞ


『今失礼なことを考えておったじゃろう!?』


絶対キモいとか思っておったな…


主「いえ、考えてないわ」


嘘を吐きおって 顔に出てたわい!!


グーシエン『絶対考えておったじゃろ!キモいとかおじさん化していた時のほうがまだましだとか 儂だってハンサム時代もあったもん!!』


……自分でいうのも何だが儂、ハンサム時代あったかの?

いや、きっとあったはずじゃ!!


心の中で格闘していると


主「月夜の下で荒れ狂う吹雪の中に眠りし氷龍よ、今その力を解き放ち 剣へと姿を変え我が手にいでよ!!氷雪の月刀!!」


この小娘、急に呪文を唱え始めたわい


ナディアの手元が光り、刀が現れた



グーシエン『ほう、刀に相当な魔力がこもっておるな ますますその力が欲しくなるわい』


美しい上に魔力も高いとは、なかなかやりおるの



主「あげるはずないじゃない」


なかなか威勢のいい奴じゃ…ってあれ?おらぬぞ?どこいきおった?


グーシエン『ぐっ!?』


速くて見えなかったんじゃな…

このまま生かしてはおけぬ!!


グーシエン『おのれ儂を切りおって 必ず仕留めてやるわい』


グギギギギ

体が軋む、この小娘、更に顔をしかめたわい

当たり前か、儂の体から触手が生えておるのだからな




グーシエン『これでもくらえぇぇぇ』


儂のグロテスクな触手で小娘を潰してやったわい


グーシエン『小娘の癖に生意気だからこうなるんじゃ』


これで儂もベルザ様と…

おっと、死体も回収せんとな


グーシエンは触手を持ち上げた

だかそこにはナディアの姿もなければ血すらもなかった


グーシエン『ど、どこにいったのじゃ!?』


確かに潰してやったはずじゃ!!何故おらぬ!!


主「ここよ?」


後ろを振り向くとナディアが刀を振り上げていた

咄嗟に触手で防御した

ぐっ、触手まで切りおって 叩き潰してやるわい ……触手が動かないじゃと!?

へ!?切られた部分からどんどん凍っていっておるぞぉぉ!?


グーシエン『や、止めろ 儂はまだ死にたくない!!やめろぉぉ』


ナディアは叫ぶグーシエンを無視し、呪文を唱えた


主「闇をも浄化する光よ、我が刀に宿り闇を切り裂きたまえ!!」


小娘の刀が眩しく光り輝き始めたわい

もう儂もこれで終わりか…


主「これで終わりよ」


グーシエン『ぐあぁぁぁぁ』


意識が遠のくなかふとベルザ様がおっしゃっとことを思い出した


ベルザ『もし成功したら、望みを幾つでも叶えるってさ』


望みか 儂の望みはベルザ様の元にずっと使えることかの


大魔王様は小娘を使って天界を支配しようとしておられる 儂はまんまと大魔王様の手のひらで踊らされていたのじゃろう

天界を支配出来れば儂らの命はどうでもいいのであろう


きっと小娘は儂の記憶を読み取るだろうな

小娘に情報をやるとするか


よく聞け小娘よ

魔界と天界の境目は…どこじゃったかの?

確か森のおくじゃ!!

それともうひとつ


儂はまだ童貞だったのじy

――――――――――――――――――――

ピッ


主「最後のは要らないけど… 天界と魔界の境目は森の奥か… いい情報を貰ったのか?まぁいいや、疲れたからもう寝よう」


ナディアはそのまま眠りについた




何かすごく長くなって、すみませんでした


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