私の2番目
母親の名前ローサと言った。
父親はルンダ。
この世界には名字がないらしい。
私はルーサと言う新しい名前をもらった。
母と父から一文字ずつもらうことが第一の愛情表現らしい。
ルーサとか……呼ばれて振り向ける自信ないけどね……。
だって前までオショーだったし。
生まれてきて?一週間がたった。
あの一言からローサさんと話をしていない。
よほどショックだったのか部屋に籠りきりらしい。
ルンダさんは私を歓迎してくれた。
「例え、生まれ変わりでも君が僕たちのもとに生まれてきてくれたことに
感謝するよ。ありがとう。」
いいえ、こちらこそありがとうございます。
そんな気持ちを込めてお辞儀をする。
「ローサも混乱しているんだ、どうか許しておくれ
きっと君を歓迎してくれるよ。」
そう言ってほほ笑んでくれたルンダさん。
そうだといいけど…。
生まれてきた子供が、違う親の記憶を持って生まれてきたらとてもショックだと思う。
だって初めてじゃないんだもん。
お母さんと呼ぶのも。
お母さん大好きって呼ぶのも。
お母さんとのお出かけも。
お母さんと一緒に何かするのも。
全部全部二番目だもん。
だから……わかるよ。
私はローサさんを責めれる立場じゃないの。
ううん、むしろもっと責められても仕方がないの。
初めからなのは体だけで、頭の中には違う両親がいて
もう20年間生きてきた知識と記憶がある。
だから、仕方がない。
少し落ち着いたら話をしに行こう。