表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人魚の生き方  作者: 義昭
6/81

私の2番目

母親の名前ローサと言った。

父親はルンダ。


この世界には名字がないらしい。


私はルーサと言う新しい名前をもらった。

母と父から一文字ずつもらうことが第一の愛情表現らしい。

ルーサとか……呼ばれて振り向ける自信ないけどね……。

だって前までオショーだったし。


生まれてきて?一週間がたった。


あの一言からローサさんと話をしていない。

よほどショックだったのか部屋に籠りきりらしい。


ルンダさんは私を歓迎してくれた。


「例え、生まれ変わりでも君が僕たちのもとに生まれてきてくれたことに

感謝するよ。ありがとう。」


いいえ、こちらこそありがとうございます。

そんな気持ちを込めてお辞儀をする。


「ローサも混乱しているんだ、どうか許しておくれ

きっと君を歓迎してくれるよ。」

そう言ってほほ笑んでくれたルンダさん。


そうだといいけど…。


生まれてきた子供が、違う親の記憶を持って生まれてきたらとてもショックだと思う。

だって初めてじゃないんだもん。


お母さんと呼ぶのも。

お母さん大好きって呼ぶのも。

お母さんとのお出かけも。

お母さんと一緒に何かするのも。


全部全部二番目だもん。


だから……わかるよ。

私はローサさんを責めれる立場じゃないの。

ううん、むしろもっと責められても仕方がないの。


初めからなのは体だけで、頭の中には違う両親がいて

もう20年間生きてきた知識と記憶がある。

だから、仕方がない。


少し落ち着いたら話をしに行こう。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ