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人魚の生き方  作者: 義昭
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私の村

さて、特技が分かればすることも決まると思ったけど結局幅が広がった気がする。

これがあれば商いもできるし料理も出来る、海の中なら旅も出来る。

暫くはふらふらしててもいいかもしれないなあ。

まだ1ヶ月。村だって全然把握していないし、人だって会ってない。

視野が狭いのは良くないよね。ちょっと気分転換も兼ねて散歩に行こう!


「ルンダさん、ちょっと村の中を見てきますね」

声をかけて家を出ると

「日が暮れる前には帰っておいで」と声をかけてもらった


さて、どこへ行こうかな。

村って言う割には結構大きいよね?と以前聞いたら、小さな村が幾つも集まっているんだそうだ。

道一本はさめば隣の村って程に近い、それほどに近くて幾つもの村が集合しているから傍目からみれば街と言ってもおかしくないくらいの大きさらしい。

でも、実際は一つ一つがちゃんとした村。私たちの住んでいる所もその中にある一つの村なんだって。


ちなみに真実の飴がある公園は村の集まりの……もう街でいいや、街の中心部。


とりあえず、商いの村にでも行ってみようかな。


ガヤガヤと多くの人魚が店を出している、露天だったりお店だったり多種多様だ。

買い物客も人魚もいれば人面魚もいるし、真っ白の大タコがいたり時折体の一部が透明になる竜の落とし子がいたり、朱色の小さな魚がいたり……みんな笑顔で買い物中だ。


小魚たちはくるくると店先を回り、時折流れてくる気泡をつつく。

大きなタコはしゅるりしゅるりと器用に物を掴んでは目利きをする。

艶やかな人魚たちはアクセサリーを真剣に選び、人面魚は帽子を選ぶ。


「すごい……」


そこはまさに商いの村だった。


道の端は全て露天か店である。

アクセサリー屋、洋服屋、雑貨屋、靴屋、工具屋、家具屋、帽子屋、宝石屋……ありとあらゆるものが売られていた。


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