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人魚の生き方  作者: 義昭
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私の未来

私たちも海へ戻る。そして、ローサさんへお礼を言って自分の部屋へと戻る。


白くつるつるとした流木で作られた家。

木をどうしたら壁になるのか想像もつかないけれど、何かやり方があるみたい。

壁には50㎝程の丸いガラスのようなものがはめ込まれて窓になっている。その窓辺にはピンクの珊瑚で作られたアクセサリーケース。

生まれた時に出来た初めての涙がそこに入っている。地球で言う臍の緒みたいなものらしい。

寝るときは水中に丸まりぷかぷかと浮きながら寝るからベッドはないし、椅子も机も流木の流線を綺麗に使った自然な感じで気に入っている。

所々にトライバルのような模様が細かく彫られていたり、真珠がはめ込まれていたり、場所によっては宝石が入っていたりする。

うちがお金持ちと言うよりは、一般的な装飾として使われているだけみたい。

もちろん、自身を着飾るのにも使用するし、用途はいろいろだ。


とにかくこの家、この部屋はとても可愛らしくてお気に入り。


それに、各家にひとつは空気のある部屋がある。

なぜか扉を開けても水は入らないし、空中で移動も出来る。

おもに、火を使う食事や品物なんかが置いてあるから結構大きめの部屋になる。

じゃあ、品物はどうやって部屋まで持っていくかというと。これまた不思議な袋があって、水の中で開けても濡れない優れもの。ただし、袋から出したりすれば濡れるし、濡れたものを中に入れても渇くことはないけれど。


すごいアイテムだなあ……何か出来ないかな。


生まれてすぐだから何かをしようとは思っていなかったけれど、周りから身付きということで理解もあるし結構なんでもさせてもらえるみたい。


他の人魚は自由気ままにその日暮らし。

別に食べ物を食べなくても死なないから食事は娯楽に近い。

けれど、娯楽だからこそもっともっとと追及するみたい。


食事かぁ……前はよく作っていたけど、どうしようかな?

それに外の海に出て船の人とも話してみたいし、やりたいことがいっぱいあって悩むななあ。


ようやっと、先のことを考え始めました。

実は行き当たりばったりな部分もあるのでこれから先どう彼女を動かそうか悩んでいます。

食を追求するか、商いを営むか、はたまた旅にでも出てみようか……

悩みますね(笑)

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