デパートの騒動
どうも、ジュリアーノです(´∇`)
初めての投稿なんでお手柔らかにお願いします、
これは自分の書きたいものを書いてるんでそこらへんもよろしくお願いしますm(__)m
優しい感想いつまでも待ってますヽ(・∀・)ノ
木の葉が空を舞う
時は残酷にも俺を置いて何事も無かったかのように過ぎていく…
「今日も遅刻か…」
俺は一言呟いて家を出る
今日もいい風だ
勿論ダッシュするが間に合う筈もない
俺がもしウサインボルトならギリギリでも間に合っただろう、だか俺はがっつりインドア系なのだ
チャイムが鳴る、校門が閉まる、先生が校門の前に立つ、俺が捕まる
これが一連の流れだ
しかし、俺は捕まってからが勝負だと思っている
「健二…言い訳を聞こうか…」
いい忘れたが俺の名前は
小林 健二、普通の運動が苦手な高2だ
この先生は松永 暑氏
名前見てわかると思うが暑苦しいやつだ…通称ビリー、筋肉があって黒いのでビリーになった
「いえ、先生、これには深いわけがあるのですよ」
「なんだ?、寝坊か?、それとも人助けでもしてたか?」
…嫌な言い方だ、
「先生、人は200億人いるのですよ?そのぶん人助けをする確立が増えるわけです、そして人は助け合って生きていかなければならないので僕は困ってる人をほうっておきながら学校に間に合おうとするなどしてはいけないと思うのです」
「…お、おう…」
ビリーの弱点はバカなことだ、ちょっと正しいっぽいことを言えば簡単に怯む、そこで先ほどメールを送っておいた俺の手駒が…
「火事だーーー!!!!体育館が燃えてるー!」
そうだ、俺の手駒もバカだった、
「なにぃっ!!、お前はここにいろ!」
ビリーは体育館に向かいいなくなったが、学校にいるやつらも体育館に向かう…
「…おい」
教室に着いた俺は騒ぎの元凶、飯島 直樹の頭を叩く、他の生徒は体育館に行って教室には俺と直樹以外いない…
「おう、よかったな、ビリーから逃げれて」
「…なんで火事なんだ?」
「一度叫んでみたかったんだ、健二も助かったし一石二鳥じゃねえか」
皆さんは覚えていてほしい、勝手な理由で大問題に発展することがあるのだ…
「お前、後で職員室だぞ、」
「…」
俺は直樹に助けてもらったが、直樹を助けない、甘やかしてはいけないのだ
「じゃあ、俺は寝るから」
そう言って俺は机に突っ伏する
学校も終わり、直樹も職員室から戻って帰路につく、いつもはそのまま帰るのだが今日は新しいゲームの発売日なのでデパートに向かう
「なあ」
直樹が深刻そうな顔をして話しかけてきたので俺は少し驚く
「どうした?」
「なんか雰囲気やばくねえか?…なんつーか、殺気的な…」
普通なら適当にあしらうのだが、直樹は何故かそういうのに敏感なのだ、
3年前ほどになるが寺の近くの人からただならぬ気配を感じると言ってしばらく気づかれないよう見張っていると
なんとそいつは寺に火をつけようとした
それは俺達の手によって押さえたのだが…
「さっさとゲーム買って出た方がいい、相手は複数みたいだ…」
「そうだな、警察にも連絡する準備でもするか」
しかし、それより早く
「手を上げな」
銃を突きつけられる
平日ということもあって人はまばらまばらだが相手は警戒しつつも無駄のない動きで人を一ヶ所に集める、見たところ強盗のようだ、顔はマスクと帽子とサングラスという最低限の変装で顔を隠している、覆面などで来て通報されるのを防いだのだろう
「おい、聞こえるか、今すぐ現金を用意しろ、さもなくば10分に一人撃つ」
「…遅かったか、もう少し早く気づいていれば」
直樹が呟くが俺は言い返す
「俺達が早く出ていてもこのデパートは強盗に会っていた、俺達が殺されないことを願うんだな」
「健二は冷静だな、こっちまで冷めちゃうわ」
「まぁな、俺は早くゲームを買って帰りたいんだ、ここで足止めを食らうわけにはいかない…」
「…ええと…なんかするのか?」
「ああ、勝ち目はある、あいつらの気を誰かがひき付ければ…」
「そんな命知らずなやついないだろ…」
それもそうだ…
「僕がやろうか?」
隣から声が聞こえる、人の気配なんて感じなかったが…
「僕があいつらの気を引き付ける」
「おいおい、嘘だろ?」
「そこ、喋るな!」
直樹が強盗に捕まれる
「金が来なかったらまずはお前からだな」
俺は隣の強盗にわからないようにマスクをつけ、少年に話しかける
「時間がない、行くぞ」
「了解、」
少年が強盗達の後ろに回り込む、強盗は何故か少年に気づいていない…
そして少年は商品に手をかけ、何やらコードを抜く、すると商品の防犯ブザーが鳴り、強盗達は一斉にそっちを向く、少年は一瞬で人質に紛れる
…たいしたやつだ
「今だ」
自分自身に言い聞かせるように呟き走り出す…
そしてこれまでにない速さで強盗の後ろに回り込み蹴り飛ばす…
「ぐぅおっ!!」
強盗は凄い勢いで飛んでいき直樹を捕らえている強盗にぶつかる
「っ!!」
「あと二人…」
呆然としている強盗に商品棚にあった野球ボールを投げる、それは見事強盗の足に命中する
「あっ!…ぐ!…」
強盗は呻いている
「あと一人…」
そいつに向かって踏み込んだ瞬間、
「動くな!」
後ろから声が聞こえ振り返ると、人質の中にいたはずの人が銃を向けてきている…
「…もう一人いたのか…」
完全に一杯食わされてしまった…
どうしようかと悩んだ瞬間、
「ぐっ…」
銃を向けてた男が倒れた、後ろで少年が笑顔で親指を立てている…
「ここまできたら凄いどころじゃないな、」
俺は振り返りながらポケットに入っていたあめ玉を投げる、あめ玉は強盗に吸い込まれるように飛んでいき、
「ぎゃう!!」
強盗は股間を押さえ込みながら倒れる、男の皆さんには解ってほしい痛みだ
俺は内心あやまりながら人質達の避難を促す
「今だ、落ち着いて逃げろ」
そして強盗は捕まり、警察との話を終え俺達は何事も無かったかのように帰路につく、
「しかし、何で健二はあんな力が出るんだ?」
「…さあな」
…別に惚けているわけでわない、本当にわからないのだ、直樹に「何でそんなに殺気とかに敏感なんだ?」と聞いて「わからない」とこたえられるのと同じなのだ
俺は息を止めている間凄い力が出る、これは産まれた時からのことだ
「ってゆーか何でマスク着けてんだ?、ってかそのビニールテープはなんだ?」
「ああ、これか、」
俺は頬に着いたビニールテープを剥がしながら言った
「前に見た小説に書いてあってな、強盗がやることなんだが、強盗が顔にビニールテープを着けてると人は何故かそこに注目してしまうらしい、強盗のことで人はビニールテープしか覚えていないとか」
「何でそんなことすんだ?」
「目立つのは嫌だろ」
「成る程ね」
そこまで言って直樹は気づいた
「…何でお前がいるんだ?」
そこにはデパートにいた少年が当たり前の顔をして歩いていた
「僕の帰り道はこっちなんだ、それに僕の名前はお前じゃなくて、加藤 剛だよ」
「たけるって…ひ弱な体つきなのに強そうな名前だな」
「ひどくない!?」
しばらく二人の会話を聞いていたが俺は気になっていたことを尋ねた
「そういえば、何でお前は強盗に気づかれずに行動できたんだ?」
「ああ、僕は陰が薄いんだ」
…悲しいやつだな、
俺はそう考えながら質問をつづける
「んで、何であの人質が強盗だと解った?」
「ああ、あれは直樹君が教えてくれたんだ」
「なるほどな」
そこで剛は思い出したように話始めた
「今度面白い人を見せてあげるからうちおいでよ」
「え?、家あるの?」
直樹が驚く…とことん失礼なやつだ…
「わかった、いつがいい?」
「もう明日にでも来てよ!歓迎するから!」
そこまで話して俺は大事なことに気づいた
「あ!」
「ん?健二どうした?」
「ゲーム買えなかった…」