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デビル・ジュエリー  作者: かかと
赤眼のレリク篇
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赤眼のレリク 第86話

「おいおい。お譲ちゃん。金だけ置いていけば見逃してもらえるなんて甘いこと考えてはいないだろうな。この後も付きあってもらうぜ。」

「どうしてですか。もうお金は持っていませんし、これから大事な用があるのです。」

「お金はもういい。付き合ってもらうっていっても1時間ぐらいで済むと思うぜ。体のお付き合いだからな。」

「いや。」



こういう輩が多いのは致し方ないのかもしれない。

だからと言ってほっとくわけにもいかない。

俺は声の聞こえるほうへ駈け出していた。





「よお、元気か?」

「いや、お楽しみの最中なんだが…。あんたもやるかい?」


こいつらは下品な顔を並べている。


「お前たちを殺ろうと思っている。」


盗賊風情の全員が剣を抜いた。


「あんたぐらいは知っている。今では有名だな。レリク。あんたを殺せば、いくらでもお金が手に入る。一生、使えないほどにな。ここで死んでもらう。さすがにあんたでも100人を相手に勝つことはできないだろう。女をあっちに連れて行け。さて、どう…。」


目の前からレリクの姿が消えていた。


「気を付け、ぐわっ。」

「くそ、相手は一人だ、探せ。」

「あっちだ。」


振り向いた時にはいない。


ドサッ。ドサッ。


「くそっ。撤退だ。女は置いていけ。勝てるか。こんな化け物に…。」



彼らは撤退をするほかになかった。





俺は襲われそうになった女性を見ていた。彼女もなぜこんな時間に歩いていたのだろうか。こうなることが多いのはわかっていてはずだ。そこまでの理由があったのだろうか。




「あなたはレリクさんですね。」

「いや…。そうだが…。大丈夫か?」



こっちはそう答えるのが精いっぱいだった。俺の名前をさっき聞いているからわかるはずなのだが、今さっきまで襲われていた女の子がふつうこんなことを聞くとは思えないのだが…。




「大丈夫です。ここにいればレリクさんに会えると誰かから聞いたもので…。」

「誰か?」



意味が分からない。


「君の名前を聞いてもいいか?」

「すみません。全く覚えがないのです。なぜここにいたのかも…。」


なんか、重たい話になってきた…。しかし、この感じから考えて記憶喪失ということはありえまい。となると、アクアに操られていると考えるのが普通か…。俺は質問の仕方を変えてみた。


「ここまできたことも覚えていないのか?」

「ええ…。おかしいですか?」


おかしいに決まってる。こんな夜中に歩いていること自体もおかしい。それにしても、俺の名前知っているとは…。ほっといていたらまずいことになりそうな気がする。


「どうかしました?」

「いや、よし。俺と一緒に来るか?ここにいても、あまり意味がないし、危ないし…。」

「はい。」


満面の笑みで頷きやがって、こっちは大変なのに…。これからの計画に支障が出るぞ。二人で旅なんてしたくないし…。それに俺は一人でいる予定だったが…。


「こういうのは初めてなので嬉しいです。」


そりゃそうだろ…。何一つ覚えていないのだからな…。初めてに決まっている。


「なんていうか…。よろしく…。」

「はいっ。よろしくお願いします。」


めんどくさいことになってきた…。あいつらもうまくやっていれば、うまくいくだろうが…。

俺は真っ暗な空を見ながら、ため息をついた。



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