表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
デビル・ジュエリー  作者: かかと
赤眼のレリク篇
87/194

赤眼のレリク 第77話

~1週間後~


「こんなに朝早くに行くの?」

「ああ、少し人目を避けないといけないからな。」

「そうね…。」


そういって、ナルミは顔を下げた。

ここにくるのもこれで最後になるだろう…。


「ああ、そうそう。これ。」


ナルミが出したものはものすごく大きな袋に入っているプレゼントだった。

こんなに大きなものに何が入っている?

俺は中身を取り出した。


そこに入っていたのは真っ黒いマントだった。フードもついている。これなら、監視したり、尾行したりするのには便利だ。


「着てみて。」


ナルミに言われるがまま、俺はマントを羽織った。


「これは…。」


体中からマントに包まれているからか、あったかい。


「お父さんがあなたのために作ってもらったものなの。あなたの財産は私にとってはあまり多すぎるものだったし、あって困ることもないけど、困ることもあるでしょう?」


俺はナルミを見つけた。


「俺が狩ったドラゴンから作ったものだな?」

「そうよ。探すのに苦労したみたい。」


俺はナルミの腕を掴んだ。


「何でそんな無茶を…。」


俺はそうつぶやかずにはいられなかった。


「私は無茶してないわよ。後ろを向いてごらん。」


俺は後ろを向いた。

ドアの先にはラリアとロスが立っていた。


「アクアを倒すにはあなたの力が必要です。このマントならば、アクアの氷もなかなか通すことはないでしょう。ドラゴンが大きかったんで、僕たちのも作ってもらいました。」

「仲間…。そういう感じがしていいでしょ、赤眼。」


まったく、こいつらは余計なことしやがって…。


「あなたはもう一人じゃない。気をつけて。行ってらっしゃい。」

「わかった。行ってくる。」



そういって、俺は二人の下へ歩いていった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ