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赤眼のレリク 第69話
~テディー視点~
何かの罠か?俺は一瞬そう考えてしまったが、どうやら、違うらしい。何がともあれ、今がチャンスだ。
「雷剣」
俺は剣に力をこめた。
「雷体」
俺は身体能力を向上させるため、自分に術をかけた。この術は長くは持たないが、しかし、彼女の対抗するには仕方ない。それに剣のほうにも術を使っているため、思ったよりも術エネルギーの消費量が多い。
俺は彼女を攻撃した。
「くらえ。」
彼女は頭を抑えながらも、俺の剣に動きをあわせた。
ギィィィン
あのときの二の舞にはならない。俺はさらに力込め、彼女を後ろへはじいた。
「くっ。」
彼女が後ろへ飛んでいく。この状況なら彼女も反応できまい。
俺は彼女を後ろから心臓めがけて剣を刺そうとした。
ゾクッ
俺の体に悪寒が走る。
俺は思わず、後ろへ下がった。
「闇渦」
そういった黒い塊は地下トンネルをたやすく壊し、地上まで上がっていった。
俺はレリクに今の情報を伝えた。