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赤眼のレリク 第56話
~アクア視点~
バハムートが一瞬、ふらついた。あれは封印術か…。うまく範囲を考えて当てている。しかし、今はレリクがいない。これでは足止めにもならないわ。さてと、この町はバハムートに任せて、私の仕事をしましょうか。
それにしても、ここにあると思えないのだけどね。あの施設は思えばように大きいはずだし。
ビリビリ。
どうやら、私にも時間が迫っているようね。
死ぬなんてことはないかもしれないけど、あれがなくなってしまえば、私の計画も遅延させねばなくなる。ここまでしつこいとは思っても見なかったけど。でも、少しずつだけど、計画は着実に実行されている。
私は頭を押さえながらもある施設へと入っていった。
しかし、そこには見覚えのある人が立っていた。