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デビル・ジュエリー  作者: かかと
赤眼のレリク篇
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赤眼のレリク 第53話

正直、予想外だった。こんなになっているとは思わなかった。ところどころ、完全に消失している。人間が逃げまどう姿。火を消そうとしている姿。死体の山。これではこの町の復興は当分先のことになるだろう。それにアリアは歴史的な犯罪者として、名を連ねることになる。


「レリク、俺だ、テディーだ。」

「今の状況は最悪だ。伝達によるとほとんどの兵はやられた。バハムートにはアクアは乗っていないらしい。早くあれを倒してくれ。」

「わかった。」


「どういうことですか。」


ロスもここまでとは思っていなかったらしい。当然だ。町単位で襲われることなど、それこそ、どこかの国の軍隊でもなかったらやれるようなことではない。


「もう分かっているだろう。空を見てみろ。俺は召喚術を使う。お前たちは人を助けろ。」


俺はロスとアリアに救助を優先させた。どう考えても、バハムートは相手では何人集まろうが防げるものではない。彼らには荷が重過ぎる。しかし、彼女は何を狙っているのか、まったくわからない。ここにはいったい何がある?


上にはバハムートが旋回していた。もちろん、乗っているのはアクアに決まっている。

俺は詠唱を唱え続けていた。その間にも犠牲者は増えていく。バハムートはそこらへんのモンスターとは違う。


俺は迷わずフェニックスを呼び出した。


キュイイイイイイイイイ




「フェニックス…頼む。バハムートを倒しに行くぞ。」


俺はフェニックスの体に飛び乗った。普通のものならやけどをするだろう。しかし、俺には炎の耐性があり、そのため、俺は乗ることができる。


「フェニックス、バハムートを追え。これ以上犠牲者を出させない。」


キュイ


俺たちは上へと飛び立った。


しかし、バハムートの前に立っているものがいた。


「やれ、フェニックス。」


キュイイイイイイ


誰かはわからないが、間に合えよ。


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