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デビル・ジュエリー  作者: かかと
赤眼のレリク篇
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赤眼のレリク 第43話

~ガラリス砂漠~


ザッザッ。


靴が砂に埋まる。歩きにくいことこの上ない。太陽が昇っている。俺は砂漠には来たことがないから分からなかったが、ここまで熱いとは思わなかった。一番熱いのは靴だ。太陽で熱しられた暑さが靴に伝わってくる。これだとおそらく夜には水ぶくれができていることだろう。砂漠というのは不思議なものだ。きれいな川のように砂が流れている。ところどころに大きな岩がある。風化に耐えているというところだろう。しかし、いつかはここにあるような砂になるだろう。そう考えてみると人間の世界と同じような気がした。文明を発達させて、街を発展させて、戦争をして廃墟となる。ここの砂漠と何が変わるのだろうか?人という命を粗末にしている部分では明らかに人間がやっていることのほうがかなり悪い。


だが、オアシスというものがあると聞いたのだが、あるような気配は全くない。少しでも水があるようなところは砂ではなく土があるはずなのだ。そんなところはみたところない。少しでも休めそうなところがあればいいのだが…。


「外から見ているのにはきれいですね。」

「ああ。きれいだ。」

「しかし、熱いですね。」

「ああ。そうだな。」

「こんな動物もいるのですね。」

「砂漠だからな。」


ギャオオオオオオ


トカゲだな。エリマキトカゲの巨大版。いやー、でかい。

三階建てのビルを横にしたぐらいの大きさだぞ。


「どうします?」

「術で攻めるぞ。俺は雷で行く、お前は水で行け。」

「了解」


「水球。」


彼は丸いものが好きらしい。決していやらしい意味ではない。しかし。水球というのは便利だ。相手全体を水で覆ってしまい息をできなくする術だ。これによって雷が有効になるのだが、



「レリクさん、限界です。」


馬鹿が。図体がでかい相手にまともに使う奴がいるか、この野郎。これで雷が聞かなかったらやばいぞ。それにお前は水系統が得意ではないだろうが…。しかし、これで少しは楽に勝つことができそうだ。


「雷槍」


貫くような雷を現わした術だ。直線状にしか聞かないが、直線状にいれば複数の敵をやることができる。


風穴ぐらいは開けたいものだ。図体がでかいから。



バリバリ


ズズゥーン


う~ん…。死んだのか?


「さすがですね。術エネルギー量が違うとこうも違うのですね。」

「まだ安心はできん。」


「雷獣」


雷の獣だ。そのように見せていて、相手に当たったら、放電する追尾型の攻撃。


バリバリバリ


ギオオオオ



絶命したか。こういうのが一番怖い。死んだと思って起きてきたらとっさに反応できないからな。こればかりは俺の生態探査では反応できない。そもそも、探索に使う技だからな。


「どうやら、死んだみたいですね。」

「ああ。」

「それにしても、こんな大きなモンスターがいるなんて聞いたことがありませんが?少なくとも普通の傭兵じゃ相手にすらならないでしょう。」


それは当然だろう。普通の傭兵はこんなところには来ることはない。



「食えますかね。こいつ。」

「どうかわからん。しかし、食うのはどうかと思うが…。」

「できれば食いたいですよ。食料もそんなに残っていませんし。」

「おい、お前、森のモンスターの肉はどうしたんだ?」

「全部食べてしまいました。」

「食い意地張りすぎだろう。どれだけ食ったら気がすむんだ。」

「食べ過ぎるまでです。」


俺は開いた口が塞がらなかった。こいつ、本当にどうやって生きてきたんだ?



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