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デビル・ジュエリー  作者: かかと
赤眼のレリク篇
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赤眼のレリク 第35話

~3日前~


「ダンジョンの任務を受けることにする。」

「えっ?何ですか、いきなり。」

「もう情報収集は限界だろう。確かにたくさんの無法者が捕らえられたが裏ギルドは黙ったままで口を開こうとしない。普通は開かないが、今回ばかりは口を割るだろうと思っていたが、そうはいかないらしい。とすれば考えられることは一つだけだ。」

「アクアはこの近くにいる可能性が高い。そういうことですね。」

「そうだ。どこかに潜伏しているはずだ。今回は仲間がいるという情報がある。これが結局のところ分からなかったのはあまりいい状況ではない。しかし、彼女がいるかもしれないところを2人が一緒に探すのはかなり時間がかかってしまう。ある程度まで潜ってみて可能性があるところに行くことにしよう。」

「最後は曖昧ですね。何か決定的な証拠でもあればいいですが…。」

「しょうがない。分からないのだから。」

「話はだいたい聞いています。彼女は攻撃してくると思いますか?もし、仮に私たちがアクアのいるダンジョンに入ったとしたら?」

「俺が思うにはだが、何らかのアクションは取ってくるはずだ。あいつは正々堂々勝負する気質だ。本来は…。前のように国などが絡んでくると厄介なことになる。しかし、今回はここウルゲイだ。国の支配の及びにくいこの場所ならそのような事態はないだろう。そう考えてもいいと思う。」

「私は反対です。もしものことを考えて2人で行くことを勧めます。それに潜っている間に新しい情報が入るかもしれません。それに分かれて行ってしまってはここまで一緒に来た意味がありません。それに俺一人では彼女には確実に勝てませんし、逃げることですら難しいでしょう。もし、こちらの情報が漏れていたとするなら、後手に回ってしまいます。」


ロスの言うことは正しい。そうすべきだろう。俺はやはり彼女を1人で拘束したかった。しかし、彼女の能力を考えるとそれができない。俺一人ではアクアは…。あのときのナミネの言葉が思い出される。今頃、この世に未練なんてな…。


「考えていることは分かっていますよ。しかし、この状況とあなたの個人的な能力を考えていただきたい。彼女はあれからますます強くなった。我々が力を合わせなくてどうするのです?」


彼のいうとおりなのだ。俺の力じゃ、彼女に及ばないのは確かだ。結局、友達一人も救うことができないのか?


俺は決断を迫られた。



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