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デビル・ジュエリー  作者: かかと
赤眼のレリク篇
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赤眼のレリク 第28話

「世話になった。」

「うん。行ってらっしゃい。」


俺はゆっくり歩いていた。いつもとは違う。そんな感じがしたからだ。何というか自然が近くに感じられるというか、命の息吹を感じるとでもいうのだろうか。そんなに大きくないこの村も昔に比べて寂れてきた。若者は少なくなったし、ここで住んでいるものは出稼ぎに出ているものも最近では多くないらしい。それでも週一回は皆帰ってくる。生活はほとんど変わってはいない。ただ働くところが変わっただけだ。不良も最近はいないみたいだし治安もよくなっている。老後に住むにはいい村になった。その老後があればいいが…。



少し先にロスが待っていた。以外にものんびりの正確に見えて、几帳面なところもあるらしい。


「遅いですよ。レリクさん。」

「ああ。悪いな。少しのびのびと歩いていた。」

「まあ、気持ち分かりますけどね。じゃ、行きましょうか。」


俺とロスは並んで歩き始めた。なんかいつもと違う感じがする…。


俺たちは少し歩いた後、休憩することにした。

こまめに休憩を取っておかないと肝心なときに動くことができないのでは意味がない。


「それで何か情報はあるのか?」

「はい。」


アクアはここの国にとどまっているらしい。傷が深いという情報があるとか。それは確実に嘘だと否定してやったが。所詮はエネルギー・体力切れだ。休めばある程度回復する。怪我なんかよりずっと楽なはずだ。気を引き締めてはいたが、なにも手掛かりがないというのはあまりうれしいことではない。問題はどこに身を潜めているかということだ。見つからないのはかなり難しい。特に監視が厳しいこの国では…。


「こうも手掛かりがないと困りますね。」

「いつものことだ。適当に任務でも受けるか。」

「任務?どうしてです?聞き込みをしたほうがよくないですか?」


こいつ、腕っ節は強いが頭は少々弱いらしい。


「確かにそのほうが確実かもしれないし、近道かもしれない。しかし、反対に考えてみろ。見知らぬ人間が人に尋ねたりでもしてみろ。噂があっという間に広がる。それだけは避けたい。」

「なるほど。しかし、それはギルドで任務を受けても同じことではないですか?」

「普通はな。でも俺はここでの任務はあまり受けたことがない。それにギルドに話をつけてもらえれば、何とでもなるさ。」

「うわっ。なんという力技。権力の横暴ですよ、それ。」


なんと人聞きの悪い。


「権力ってのは悪く使うとまずいことになる。しかし、今回は犯罪者を捕まえるためだ。それにギルドもあいつのことで何回も手を煩わせている。悪くは思わないさ。」

「そうですか…。利害の一致ってやつですか。」

「まあ、そういうことだ。もう少しで着くだろう。ここら辺で、野宿しよう。」

「今日は僕が見張りますよ。」

「明日には着くと思うが、まあ、頼んだよ。」

「はい。」


まったく、人懐っこいやつだ。



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